朝起きたら、推しのアイドルとVTuberが馬乗りしてた件について

雪風優希

第1話 うなぎはインテリアに最適

 ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピピッ!


「うーん」


 機械的に単調なリズムの音が一定間隔で時計のアラームが鳴り響く。

 毎朝よく聞く音だ。


 枕もとから聞こえてくるその音に目掛けて手を伸ばす。


 ピピピピッ!ピピピピッ!ピピピッ、カチッ!


 時計のボタンを押し、アラームを停止させる。

 六時二十分。


 時計を掴んで目の前に持ってき、時刻を確認する。


 ある日のこと。

 僕は何時も通りの時間に目を覚ました。


 カーテンからは薄く太陽の光が漏れ、僕の目元を明るく照らす。

 思わず、目を擦り顔を背ける。


 今日は月曜日。学園があるので、制服に着替えないといけない。体を起こそうとすると。


「……?」


 足が動かない。

 正確的には下腹部からしたが重りを乗っけられたかのように動かない。


 そういえばさっきから何か重たい。

 起きたばかりだったので思考が鈍っていたが、今よく考えると起きた時から何か重たい。

 そう、まるで


 恐る恐る、見るとそこには。




「「おはよう。遊くん♪」」


 そこには、見知らぬ美少女二人が僕の体に馬乗りしていた。

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