Vtuberをやっている妹のパソコンを勝手に使ったら、配信モードになっていて、視聴者からオルタ化と言われ、私もVtuberデビュー!?

赤城ハル

1章①『オルタ』

 プロローグ

「何これ? あれ? 動いてる?」


 レポート作成のために妹のパソコンを拝借して画面を点けたら、金髪のアニメキャラクターがいた。


 私が首を傾げたり、手を振るとキャラクターも同じ行動をとる。


 そして右上にコメント欄があった。


『おーい!』

『メメちゃん、どうしたの?』

『大丈夫?』

『ハロハロー』


 なんだこれ? ……もしかしてVtuberってやつ?


「ええと……どうしよ? 切るべきかな?」


『誰?』

『声が違う』

『まじで?』

『これはオルタ化だ』

『誰ですか?』


「え、あ、姉です。すみません。切りますね」


『姉きたー!』

『本物?』

『赤羽メメは?』


「赤羽メメ?」


『妹さんの名前だよー』


 ああ! Vtuberのね。はいはい。


「ええと美容院に行ってまして……」


『配信忘れて?』

『俺達のこと忘れて?』

『ぴえん』


「さあ? でも、だいぶ前なのでもうすぐ帰ってくるかと?」


『それじゃあメメちゃんの代わりにお姉さんが実況だ!』

『そうだ! 責任取れ!』

『実況GO!』

『認知してください』

『オルタちゃんGO!』


「ええ!?」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る