今後、どうするか、レストランで話し合い
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2人は、レストランで休むことにした。落ち着くまではかなりの時間がかかってしまったが、ドリンクバーによって好きなものを頼むことで安定してきたようだ。そうなれば、あの状況は何だったのか、話し合わないといけない。
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「あの……あの人たちが、過去いた人たちなの?」
「ああ、そうだ。俺自身、君と付き合う時に後ろめたいところがあったが、あれが主に後ろめたい要素だった」
「今まで、そういう人だったりするんじゃないかな、という点はあった。だけど、まさかあんな人がいるなんて」
「わからないかもしれないが、俺はそういうところで生きてきた。わざわざここまでついてくる異常さだ。何がしたいのかもわからないし意味不明だ。
パワハラもセクハラも当たり前のように行う。そういう田舎…前住んでいたところではあるが、ああいうのがいまだにあるのが驚きだ。あんな性格悪い人がそこら中にいる。あれは特に酷い3人だったが、性格悪いのは3人だけじゃない」
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瑠璃は表情が安定していなかった。おそらく、彼氏のいた世界は明るい世界なんだとずっと思っていたのだ。しかし、実のところは別に明るいものではなかった。
瑠璃自身も、明るくないところはあったが、過去に男性恐怖へなってしまった理由の一点だけである。これ以外の面では明るく、男性以外との仲は非常に良かった。何なら、今の学園でも、男性の方は仲良くしてくれそうな感じがあると思うほどだ。でも仲良くしきれずに悪いと思ってしまう。
ある意味では境遇が似ていると思ったのだろう。
「私…過去にありました。似たようなことが」
「…別に話さなくてもいい。瑠璃…君が辛くなることはさせたくない」
「でも、言わせてください。私は…あの人達みたいな人を見たことがあります。そういう人と関わるのも重要では…」
「駄目だ!君をこの件に巻き込むことはできない」
「ごめんなさい…本当に…ごめんなさい…」
瑠璃は、急に泣き出した。今まで堪えていたものが、急激に…
「助けて…ああいう人さえいなかったら、私もこうはならなかったと思います…ああっ」
翠夢は、一度瑠璃を横にすることにした。もともと横に座っていたのだが、それを寝させていく。そうなると、必然的に頭が膝の上に移動し…瑠璃は、今日はスカートの服装ではなかったから、この体制を取ることが出来た。
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「安心してほしい。今のうちにああいうのが出たらどうするか考えればいい」
「そうなったら早めに逃げますね…後で連絡を取って迎えに来てほしいな」
「逃げられるかわからないから、出来るなら俺が先に見つけたいな。危ないと思ったら早く逃がせられるように」
2人なら、この難局になっても立ち向かえるはずである。そういう考えをこのカップルは持っていた。折れない強さというかはわからないが、それでも何とかできる方法を模索する。
そして話が終わった後、2人はこっそり…誰にも見えないようにして…
「(俺と付き合ってくれたんだ。この子を守らないと…)」
「(…この人で…良かった。)」
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