文化祭の準備!

チュンチュン




「もう朝か」




徹夜でイラストを描き進めていた僕はほんの少ししか眠れずにいた


本当は少しだけ描いて終わるはずだったんだがなぜか夢中になってしまい気づいたころには朝の3時


それから寝る準備をしていたらもう4時半になっていた。だが寝ないと体が死ぬので横になって仮眠をとっていた。少ししか寝ていないため目が疲れており体がだるい。作業に没頭しすぎて時間を忘れることはよくあることだが、ここまで没頭したのは初めてだ。


目に差し込む太陽の光がまぶしい




「うっ」




まぶしすぎてくらくらした。有名なアイドルを直で見た時よりもまぶしく目を閉じても明るいことがわかる


今日の学校には行きたくない。そう思うのは今日から文化祭の準備をしなければいけないからだ


文化祭にはいい思い出がない。なぜか肉体労働で女子のパシリになって準備を進める


憂鬱だと小さな声でそう言ってから家を出た




「はあ」




「なんでため息してるの?」




「……」




顔には出していないが内心めっちゃ驚いている自分がいる


何で花見は音もせずに近寄ってきて人を驚かすようなことをするんだ?


そう思っていると




「なんでだと思う?」




「僕の心を読むな」




心の中を読まれ話しかけてきた




「しらん」




「そんなに興味なかったらいつもしてあげようかな?」




とにやにやした花見にいわれた




「興味ないがそんなことするな」




「ってゆうかこんな話置いといて、今日から文化祭の準備期間だよ!」




なんでこんなにハイテンションになっているか知らないがとりあえず相槌を、




「楽しみでしょ?ねえそうでしょ?」




相槌を入れる前にぐいぐい話しかけられた


楽しみでも何でもない相崎からすると文化祭なんてただの祭り楽しもうなんて思っていなかった


それを花見は




「私めっちゃ楽しみなんだよね。だってさかわいい服着たりおいしいものが食べられるんだよ‼」




「そうかいじゃあ楽しめ」




「なんで相崎は楽しまないことで前提なのよ?」




「楽しむような行事じゃないからだ」




「なんで?文化祭は高校で三回しかないものなんだよ」




「それでも楽しむ気はみじんもない」




はあ、とため息をついている花見をみて学校へと向かっていった


学校につくとクラスのみんなはすでに文化祭のことで盛り上がっていた




「うちのクラスで何をやると楽しくなるかな?」


「俺お化け屋敷やりたい‼」「お化け屋敷はやだなぁ喫茶店がいい」




そんな話を聞いていると担任が入ってきた




「はいみんなおはよう」




「「「おはようございまーす」」」




挨拶を入れてから先生は文化祭についての説明をしだした




簡単にまとめると


予算はあるがオーバーしそうなら予算を増やしてくれる。親切なのはいいけどほかのところでお金を使ってほしかった


1学年で食べ物関係の出し物は3クラスだけ


準備期間は今日から夏休みを通して約一か月


というものだった




僕には関係のないことなので影をできるだけ薄くして話が終わるのを待っていた

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