彼女が作る僕との変な日常

ひなお

vtuberを名乗る子との出会い

何年も前のことだろう、僕の両親がなくなり叔父さんのところに預けられてきたことは。


それから僕は何をしたらいいのかがわからなくなった。しかし中学生の時に描いた一枚のイラストが何かの賞に入ったことで絵師になることにした。僕の描く物は基本的にアニメキャラのような人物像だ。


でも最近になって認められたんだが知らないがひとりのvtuber?というものの原画イラストを描いてほしいという


依頼がDMに入ってきた。原画は描いた。そして送り一人のvtuberが誕生した。






僕は相崎流。高校二年生だ。


高校一年生の時は友達がいなくずっと一人で過ごしてきたいわば陰キャ?というものなのだろう。


僕はいつもと変りなく学校の授業を聞き放課後になって靴箱の扉を開けると、たった一枚謎の手紙が入っていた。


まあ僕のことだから始めは何も感じず早く帰ってイラストを描きたいと思っていたがすこしだけ申し訳ないという心が勝ってしまったので中身を見た。


そこには「放課後山上にある公園にきて」と書いてあった。名前もなく誰のものかわからない手紙が僕のところに来るのか?という疑問を持ったが、とりあえずその公園に行くかと思いれりの公園へと向かった。


放課後といってもその公園は人気がなく静まり返っていた。しかしその公園のブランコにただ一人誰かを待っているような女の子がいた。


その子が僕の手に渡った手紙を書いた子なのだろうと確信した。


しかし彼女はほんの少し寂しそうな気が僕にはした。


そして話しかけた。


第一声は何だったと思う?寂しい顔をしていたと感じた僕がバカみたいだった。




「あっは!本当に来たんだ。相当暇なのね」




髪は地毛なのかわからないが肩ほどで全体的に青色で毛先が紺色で肩どの長さの外国人のような顔だちをしている女子にそう言われた。彼女の名前は花見水奈


少し彼女のことを話しておこう、僕は彼女が学校内ではあまりほかの人と話しているところを見たことがないのだが、クラスではこのような美人の周りに人はいっぱい集まるので人気なのだろう、




「この手紙を見たここに来たんだが、間違っているんだな。」




「なんで間違っていると思うかな、その手紙どおりに来たから私がここにいるんでしょ?」




と不思議そうな顔をしてそういった。




「じゃあまず聞くが、なんで僕を呼んだんだ?」




「なんでだと思う?」




「なんでって、何も知らずにここに来いと書いてあったからここに来た僕がそんなことわかると思うか?」




「なら教えてあげないよ」




「用がないなら僕は帰るが」




「ちょっと待って、帰らないでよ、私は君に話があるから君をここに呼んだんだ」




「その話ってのは何だよ」




「ええっと、単刀直入に言うよ、君イラストレーターやってるでしょ?」




「なんでそう思う。」




「あなたのSNSを発見できたからよ」




そう僕はSNSを通じて描いたイラストを投稿している。




「まあ、イラストは描いているがイラストレーターってわけではない。」




と噓をついたが、彼女は




「嘘を言わないでね。」




と直ぐに嘘がばれてしまった。




「嘘はついてないよ、僕が嘘をつくような人間に見えるか?」




彼女は感がいいのだろうと思って嘘を貫き通そうと思った。


でも、




「ええ、だって知っているものあなたがvtuberのイラストレーターってことをね。」




「そこまで知っているのか。それが何か問題か?」




僕は開き直った。そして逆に彼女に問い出した。


すると彼女からとんでもないことを話された。




「だってあなたの描いたvtuberってわたしのことなんだよ、ほらこの海未まいな(うみまいな)っていうvtuber。」




「そうだったんだな」




「驚かないんだね。」




「驚きはしたさ、だけどどうでもいいからな。」




「そう、まあもう一つ言いたいことがあるんだけど聞いてもらってもいいかな」




「ああいいぞ。」




「私と付き合ってほしいの」




「え?」




「だから私と付き合ってほしいの、嘘でもないわ」




その言葉を聞いて感情が出てしまうところだった。


だけど僕は彼女なんて作るつもりなんてみじんもなかったからこう答えた。




「無理だな」




そしたら




「無理なら友達からでもいいかしら」




まあ友達からならいいだろうと思ったので




「友達からならいいが、恋人はダメだからな。」




「ならよかった。でもあなたには私のことを好きになってもらうからね。」




「あぁはいはいわかりましたよ。」




そういって二人は公園から出て行った。

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