ハヅルの青春

羽弦トリス

第1話初キスは何の味?

16歳の冬に彼女が出来た。

頭のいい子で、かわいくて僕に興味があったらしい。

当時僕は、たまごクラブを愛読しており、変わり者として有名だった。

告白されたのは、たまげた。

僕が面白くて、カッコいいだと。

今は中年太りのオッサンだが、当時はシュットしていてカッコ良かった。……と思う。

部活は地味な弓道部であり、バス釣りに神経を使い、休日は高校は違うが同級生と、キョンシーごっこを楽しんでいた。

そんな僕に、彼女が出来るとは。

彼女はいずみと言う、おっぱいの大きいな女の子だった。

だが、僕は3Dの女の子には興味が無かったが、いずみが登下校中は手を繋ごうと言うので、手を握った。

付き合い始めて3ヶ月が経った頃、いずみが言う。

「わたし達って、付き合って3ヶ月なのに、キスもしてないよね?」

意外にも、彼女は肉食系だった。


「今度の土曜日、泊まりに来てよ!親にはテスト勉強をするって言ってあるから」

「……分かった」

僕は心に決めた。舌技の限りを尽くしてキスをしてやろうと。

若者が読む男性誌を読み漁り、キスの前はミント系のガム等を噛めばいいと書いてあった。

しかし、僕は普通は嫌だ!

ガムは買わずに、カンロ飴を購入した。

甘いキスを試みたのだ。甘いキスの意味をとり間違っていたのだが。


僕は、カンロ飴を舐めながら彼女の家に行く。ご両親が、快く受け入れてくれた。

さて、2階の僕らは勉強どころか、2人でベッドに横になり、エッチな事を始めた。

僕はおっぱいを掴み、Tシャツを脱がし、Dカップのおっぱいに顔を埋めた。

すると彼女が、

「順番が逆でしょ?」

と、言ったのでキスをした。

彼女が、

「甘いね」

と、言うのでカンロ飴を見せた。

彼女は、

「そんな、馬鹿な所も好き!」

と、言ってキスだけした。エッチをするまでには、まだ半年後であった。

この彼女が、僕の人生を左右させるのだが、それは随分後の話し。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る