Story 1 希望の光

俺は勉強が嫌いだ。いや、正確には好きなことに対して勉強するのは好きなんだが、世間一般で言われてる学校で学ぶような勉強が嫌いなんだ。だからいつも成績は底辺で最低ラインと言われた偏差値37を下回る24ぐらいの約立たずで人並みに頭を使うことが出来ず毎日怒鳴られる日々を過ごしている。


人生勉強が全てじゃないとか世に出た人間は言うが果たしてそうだろうか?勉強が出来なければ職に就くことは出来ないそれどころか学校には居場所なんてない。正直いって辛いさ。この世に未練なんてものは無いから突如死が訪れる運命にあっても素直に受け入れるだろう。望みを聞き入れてくれるなら転生して俺TUEEEE状態になって決して自重せず誰よりも強くなって褒められて持ち上げられて…。こんな妄想をしたことがあるのは私だけではないだろう。きっと追い込まれた人間は皆こういった考えを持つのではないだろうか?


しかしながらこんなことを考えても現実から逃れることは出来ない(俺は一体どこで?どこで道を間違えたんだ?俺は勉強が嫌いでできた試しなどほとんどなかった。しかし昔は頭がいいとか柔らかいとか天才だとか持て囃されたのに気がつきゃ周りから人は消え味方は去り理不尽に怒鳴られる日々。俺は…俺はこんな未来望んじゃいなかったのに!)


そんな心の叫びを頭の中で叫んだその時だった。


ふと異世界転移ものの作品でよく見る複雑かつ難解に組まれた魔法陣が俺のいる教室に出現した。

「うわぁ!」「きゃー!」「これはもしや?」突如起こった不可解な出来事により教室中には混乱の声が飛び交い、謎の白い光に包まれて視界は暗転した。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る