クネクネ女とサバサバ女❤

たから聖

第1話 クネクネちゃん❤

また―――またに、呼び出された……。


いつものだ。

気乗りしない私は、ベッドから這いずりながらも。


適当な服を選んだ―――





カランコロン。


喫茶店に入ると、のケイコが私の姿を見つけるなり手を大きく振っている……



(たまらん。)



はぁーとため息をついたが。

ケイコは…彼氏の事で頭がいっぱいなのだ。



(コイツ。休みの日まで……)



『ヨシミ〜〜❤聞いて聞いて〜』

(またかよ💢始まったよ。)


『〇〇君たらねぇ〜キャッ!』

(いい歳してキャッだと?!)


『でねぇ?私のこと、ふふっ』

(…………。)


『あ・い・し・て・る❤だってぇ〜キャッ!恥ずかしいいいん』

(ピシッ!💢💢)



『それでね?ヨシミに彼ピを紹介したくてぇ〜ほら〜友達に会わせた方が良いとか?言うじゃぁん』

(イライライライラ……)




『でもぉ〜キャッ!私達ってぇ運命感じるって言うかぁ〜キャッ!』

(ピシピシッ💢💢!!)



『でねぇ?この間ケンカしたんだけどぉ〜やっぱり〜ふふっ』

『あ・い・し・て・るぅぅ。って感じでぇ〜キャ〜!!』



『2人の愛は深まったって言うかぁ〜!でねぇ?』





まだ続くのかよ!スカタン女。

お前の話なんか聞くかよ!!毎度毎度イライライライラ💢💢



ケイコは私の薄っすーーい反応にものともせずに一行に彼ピ自慢は止まらない。



毛先をもてあそびながらもケイコは恥ずかしそうに体をクネクネさせる。



あぁぁぁあ、私の休み返せ〜!



『………でねぇ?聞いてる?』


『あぁん?!💢』



『ダブルデートの話しよォ❤』

(プッチ―――ンッッ!!)



何かが切れたかな………ハハッ⤴︎ハハハッ。

わたし……思考回路壊れそうだわ





『でねぇ❤❤❤』

ガタ―――ンッッ!!!!!


『へ?ヨシミちゃん?』





(ガタピシガタピシ💢💢!)



!!!?』



『ヨシミちゃん怖ァい。ケイコ何かしたかなぁ??(ウルウル)』




はぁーーーー。

『あ、そうだ💡私〇〇君とここで待ち合わせしてるの。会ってくれる?』



??!!💢💢』



『ヨシミちゃん私にヤキモチぃ?クスクス❤』



ガ―――――――――ン💢💢

プチプチッッ💢💢









私は……限界超えた。


席を立つと勘定をサッサと済ませた。振り返りもせず。




ただケイコは、ボーゼンとしているのが手に取る様に分かる。




ケイコは…『』と手を大きく振っているが―――。




なんて来ねぇし💢フンッ!!)





その後、私は赤提灯あかちょうちんで憂さ晴らししたのは言うまでも無い。





女の友情って……

儚いねぇ。




??!!何か用??!!💢💢💢💢』




サバサバ女の1日が終わろうとしている―――



[完]


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

クネクネ女とサバサバ女❤ たから聖 @08061012

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る