第6話

時は、9月4日の朝7時過ぎであった。


ところ変わって、広島市西区の高須台たかすだいにある特大豪邸にて…


特大豪邸は、富士夫ふじおそのみ夫婦の家族たち7人が暮らしている家である。


家のダイニングテーブルには、富士夫ふじおそのみ夫婦と秀祝ひでのり秀祝ひでのりの妻・実可子みかこ(49歳・パート)と実可子みかこの連れ子の男の子・竜興たつおき(中3)と義興よしおき(小学4年)のふたりの合わせて6人が座っていた。


家族たち6人は、ひとことも言わずにごはんを食べていた。


そんな中であった。


そのみがものすごくつらい声で富士夫ふじおに言うた。


「あなた。」

「なんだよぅ〜」

藍子あいこが退院する日はきょうだったよね。」

「さあ、聞いてないけど…藍子あいこは…(中絶手術を受けた回数は)2回だったよな。」

「そうだけど…」

「次(中絶手術を)受けたら…藍子はもうダメになることは…」

「分かっているわよ…」


そのみは、大きくため息をついたあとのみかけの牛乳をひとくちのんだ。


この日は、中絶手術を受けた藍子あいこが退院する日であった。


藍子あいこは、8月中旬に夫とリコンしたあと高須台じっかへ帰った。


この時、藍子あいこ胎内なか竹宮たけみやの子どもを宿していた。


藍子あいこは、赤ちゃんを育てる自身がなかったことと竹宮たけみやから無理やり犯された過去を消し去るために竹宮たけみやの子を中絶した。


藍子あいこは、何年か前になんらかの理由で中絶手術を受けていたので、再び同じあやまちを犯して赤ちゃんを中絶おろした場合は赤ちゃんが産めない身体になる…


担当の医師から説明を受けた富士夫ふじおそのみ夫婦は、ひどく迷っていた。


藍子あいこにお見合いをすすめた方がいいのか…


それとも…


恋愛・結婚をさせない方がいいか…


時は、朝7時半過ぎであった。


家の前に白の10人乗りのトヨタラウムが停まった。


車に乗っていたのは、秀祝ひでのりの幼なじみのヨリイさんカタのご主人と妻(37歳・会社員)と小3の長女ちゃんの3人であった。


ヨリイさんカタのご主人は、同じ方面へ向かう富士夫ふじおそのみの家族6人を厚意こういで送り迎えしていた。


到着してから5分後に、家族6人が車に乗り出した。


この時、秀祝ひでのりがものすごくフキゲンな表情を浮かべていた。


実可子みかこは、心配げな表情で秀祝ひでのりに言うた。


「あなた。」

「なんや!!」

「早く行きましょう…」

「やかましい!!だまれ!!」


実可子みかこを怒鳴りつけた秀祝ひでのりは、ものすごく怒った表情で車に乗った。


7時48分頃に、豪邸いえの前から車が出発した。


車は、国道2号線・西広島バイパスを通って広島市内しないへ向かった。


移動中の車の中にて…


秀祝ひでのりは、幼なじみのヨリイさんのご主人の家族と一緒に通勤することが気に入らないので、怒り狂っていた。


横に座っている実可子みかこは、ものすごくつらい声で秀祝ひでのりに言うた。


「あなた。」

「なんや!!オレに文句あるのか!?」

「なんでそんなに怒っているのよ~」

「だまれ!!」


そのみは、ものすごくつらい声で秀祝ひでのりに言うた。


秀祝ひでのり、朝からガーガーガーガーおらばないでよ(怒らないでよ)…」

「やかましい!!オレはヨリイがいらんことしよるけん怒っとんや!!」


そのみは、ものすごくつらい声で秀祝ひでのりに言うた。


「ヨリイくんは、厚意こういで送り迎えをしているのよ…ヨリイくんの家族3人と同じ方向へ行くから…」

「だまれ!!だまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれだまれ!!」


秀祝ひでのりがものすごい声で怒鳴ったので、そのみは泣きそうな声でヨリイくん(以後はヨリイくんと表記する)にあやまった。


「ヨリイくんごめんね…秀祝ひでのり、ちょっとイライラしているのよ…」


ヨリイくんは、やさしい声で『いいのですよ…』とそのみに言うた。


そのみは、ものすごくつらい表情でつぶやいた。


やっぱり、よくなかったみたい…


ドーキューセーの子と同じ幼稚園から高校・大学と通う…


ドーキューセーの子と同じ職場で勤務する…


ドーキューセーの子と同じ生き方を秀祝ひでのりに求めたことがよくなかったみたい…


うちら…


大失敗したわ…


時は、夕方5時半過ぎであった。


またところ変わって、広島市中区の東白島町ひがしはくしまちょうにある広島逓信病院ていしんびょういんにて…


病院の中から、藍子あいこ富士夫ふじおそのみ夫婦に守られる形で出てきた。


その後、ヨリイくんが運転するラウムにゆっくりと乗り込んだ。


それから2分後に、車が病院の前から出発した。


この時であった。


病院の建物の死角に、ももけたハラマキ姿の竹宮たけみやが隠れていた。


竹宮たけみやは、全身をブルブルと震わせながら怒り狂った。


藍子あいこがオレの子どもを中絶した…


許さない…


絶対に許さない…


9月5日の朝7時48分頃であった。


またところ変わって、家の前にて…


家の前には、ヨリイくんの家の車が停まっていた。


富士夫ふじおたち家族6人が車に乗り込んだあと、車が家の前から出発した。


退院したばかりの藍子あいこは、富士夫ふじおたち6人を送ったあと家に入ろうとした。


そこへ、ヤキソバヘアでももけたハラマキ姿の竹宮たけみや藍子あいこのもとに突然やって来た。


竹宮たけみやは、ものすごく気色悪い声で藍子あいこに言うた。


藍子あいこ、久しぶりだな〜」

「イヤ…イヤ…」


藍子あいこは、ものすごく泣きそうな声で『イヤ!!』と言うた。


竹宮たけみやは、ものすごく気色悪い声で藍子あいこに言うた。


「こわがるなよ…久しぶりに会えたのによぉ〜」


藍子あいこは、ものすごく泣きそうな声で許しいをした。


「お願い…許して…」


竹宮たけみやは、ヘラヘラした表情で『中に入れて…』と藍子あいこに頼んだ。


藍子あいこは、仕方なく竹宮たけみやを家に入れた。


ところ変わって、家の大広間にて…


竹宮たけみやは、片足をあげた状態でソファに座った。


藍子あいこは、ものすごくつらい声で竹宮たけみやに言うた。


「お願い…もう…許して…」


片足をあげた状態でソファに座っている竹宮たけみやは、ものすごく気色悪い声で藍子あいこをイカクした。


「許してくれと言うたらこらえてくれると思ったら大間違いやで〜」


藍子あいこは、ものすごく泣きそうな声で竹宮たけみやに言うた。


「アタシ…わかんない…なにがなんだかさっぱりわかんない…」


竹宮たけみやは、ものすごくおそろしい声で藍子あいこをイカクした。


「オドレはふざけとんか!!…わしが『ああ、さよか…』と言うと思ったら大間違いだぞ!!」


藍子あいこは、泣き叫ぶ声で『帰ってください!!』と竹宮たけみやに言うた。


ブチ切れた竹宮たけみやは、よりし烈な声で藍子あいこをイカクしながら両肩をつかんだ。


「なにィ!!『帰れ!!』だと…ワシに対して『帰れ!!』とはどういうことぞ!!」

「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


ソファに藍子あいこを座らせた竹宮たけみやは、よりおそろしい表情で藍子あいこをにらみつけながら言うた。


「きのう…逓信病院ていしんびょういんで、オドレが両親おやと病院から出てくるところを見たぞ!!…やっぱりそうだったのか!?」

「イヤ!!やめて!!」

「なんでオレの子どもを中絶おろした!?」

「イヤ!!イヤ!!」

「答えろ!!なんでオレの子どもを中絶おろした!?」

「イヤ!!許して!!」

「おいコラ!!」

「イヤ!!イヤ!!」

「よくもオレのことを両親おやにチクったな!!なんで両親おやにチクった!?」

「やめて!!やめて!!」


竹宮たけみやは、藍子あいこが着ているピンク系のシフォンスカートの中に右手首をもぐらせた。


「イヤ!!」


藍子あいこは、泣き叫ぶ声で『イヤ!!』と言うた。


竹宮たけみやは、よりおそろしい表情で藍子あいこをイカクしながら右手首でスカートの中身をいじりまわした。


「オドレは確か…(中絶手術は)にへんめだったな~」

「イヤ!!やめて!!」

「今回はオレの子ども…その前は…誰の子を中絶おろした!?」

「イヤ!!」

「答えろ!!」

「やめて!!」

「答えろといよんのが聞こえんのか!?」

「だから…最初の時のことはおぼえてない!!…やめて!!」


藍子あいこは、必死になってテイコウした。


竹宮たけみやは、おそろしい表情でヨウシャなく藍子あいこをイカクした。


「おいコラ!!オレが『はいそうですか…』と言うて帰ると思ったら大間違いだぞ!!…コラ!!」

「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!やめて!!」

「答えろ!!最初に中絶おろした時期はいつだ!?」

「だからおぼえてない!!」

「おぼえてないだと!!」

「あのときは…頭がパニックになっていて…イヤァァァァァァァァァァァァァ!!」

「頭がパニックになっていたからおぼえてなかったと言うてもアカンぞ!!」

「それじゃあ、どうすればいいのよ!?」


ブチ切れた竹宮たけみやは、スカートの中から手首を出したあと藍子あいこをソファに寝かせた。


「イヤ!!イヤ!!…イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


ブチ切れた竹宮たけみやは、よりし烈な声で藍子あいこをイカクしながら再びスカートの中に右手首をもぐらせた。


「オレは怒り狂っている…オレの子どもを中絶おろしただけではなく、25年前のお医者さんごっこ事件のことなどについても怒り狂っとんや!!ふざけるな!!両親おやの前では被害者ヅラをしているその一方で…オドレは男をあさるだけあさりまくった!!ふざけやがって!!」


ブチ切れた竹宮たけみやは、スカートの中から白のレギュラーショーツを無理やり脱がした。


「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


藍子あいこは、よりし烈な声で泣き叫んだ。


竹宮たけみやは、白のレギュラーショーツを足もとから抜き取ったあとハラマキの中に隠した。


その後、竹宮たけみやはよりし烈な力を込めて藍子あいこが着ていた白のブラウスを思い切り破いた。


(ビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリビリ!!)


つづいて、Mカップの極爆乳おおきすぎるおっぱいを包んでいる白のブラジャーをちぎった。


(ブチッ!!)


ちぎれたブラジャーの中から、Mカップの極爆乳おおきすぎるおっぱいがあらわになった。


「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」


藍子あいこがよりし烈な声で泣き叫んだので、竹宮たけみやは途中で止めた。


それから10秒後に、竹宮たけみやは気色悪い声で藍子あいこに言うた。


「今回は、このくらいにしといたるわ…けど…オレの子どもを中絶おろしたことと25年前のお医者さんごっこ事件…についてはオトシマエつけてもらうから…覚悟しておくのだな…ヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒヒ…」


竹宮たけみやは、不気味な声でわらいながら藍子あいこをイカクした。


竹宮たけみやに犯された藍子は、よりし烈な声で泣き叫んでいた。


その後、竹宮たけみやはヘーゼンとした表情で大広間から出た。

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