誓い

第7話 天国の入り口で結婚式(陽side)①

 緊張しているパパと腕を組んで、ゆっくりと歩いて行く。


 花のアーチが途切れた先、見えて来たのは白いチャペル。


 その前に、白いタキシードに身を包んだ広い肩が見えた。 



 あおくんだ!


 直ぐにその姿がぼやけてきて、慌てて目を瞬いた。

 茜ちゃんが囁いてくる。


「花嫁が泣いちゃだめだよ。化粧が崩れちゃうよ」



 その時、あおくんがゆっくりこちらを振り向いた―――



 瞳が大きく見開かれて、次に照れたように目が泳いで……今度は覚悟を決めたようにグッと見つめ返してきた。


 もう、あおくんらしい!


 さっき泣きそうになったのに、今度は可笑しくて笑みが弾ける。


 あおくんの眼差し。


 優しくて柔らかくて……私を包み込んでくれた。



 ああ、変わってない。


 ううん。想像していたより、ずっとずっとかっこいい!


 踏み出す一歩がもどかしくて、そのくせ、いつまでもこうして見つめていたくて。


 二人の視線が絡まり合った。


 

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