誓い
第7話 天国の入り口で結婚式(陽side)①
緊張しているパパと腕を組んで、ゆっくりと歩いて行く。
花のアーチが途切れた先、見えて来たのは白いチャペル。
その前に、白いタキシードに身を包んだ広い肩が見えた。
あおくんだ!
直ぐにその姿がぼやけてきて、慌てて目を瞬いた。
茜ちゃんが囁いてくる。
「花嫁が泣いちゃだめだよ。化粧が崩れちゃうよ」
その時、あおくんがゆっくりこちらを振り向いた―――
瞳が大きく見開かれて、次に照れたように目が泳いで……今度は覚悟を決めたようにグッと見つめ返してきた。
もう、あおくんらしい!
さっき泣きそうになったのに、今度は可笑しくて笑みが弾ける。
あおくんの眼差し。
優しくて柔らかくて……私を包み込んでくれた。
ああ、変わってない。
ううん。想像していたより、ずっとずっとかっこいい!
踏み出す一歩がもどかしくて、そのくせ、いつまでもこうして見つめていたくて。
二人の視線が絡まり合った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます