頑張れない人間

@bararoosu

第1話

「頑張れない人間は情けないが僕は完全に頑張れない人間なのだ。」って僕はよく考えてることだ。六畳小さなアパートで床の中心に座っている、そのようなことを考える事に浸った。辺りを見回すとそのような人間の典型的な有様だった。空き缶。読みかけ漫画。インスタントラーメン。タバコ。などなど物がちらった。ふと、こんなに座り続けるなら確かにちょっとヤバい心境になる僕は。タバコを一本握る、早々立ち上がった。当然、どこかに行く場所はなかった。それで襖を開くとベランダに出ていた。


一服吸うと頭が落ち着く。風が行く、通りで人々の歩き方を眺めた。それぞれに唯一の特殊スタイルがあった。人は一人で歩く時そんなこと気にしないでいるみたいだけど他人と居たら完全に逆だ。なぜだろう。不安か。賛成を求めるのか。人はグループを所属といつもそうなんだ。自分の特徴を消すために自分を一度変える。


タバコを吸う尽くしたとその思いの世界から逃げた。指でタバコをはじいて振り返ると。。。その瞬間。


「おじさん!駄目でしょうね。ポイ捨ては。」


ベランダの手すりから下を見ると、彼女がいた。高校生?大学生?多分、どちらも違う。平日の正午だから。なぜ彼女がいるこんな時に?まあ、どうだろう。とりあえず適当な返事言い訳を作り上げるのはすべきことだ。


「そこの君。すまんが、君を見なかった。」


「見なかっただと!?ただ、人が見えられないならポイ捨てはOKでしょってこと?拾え!」


「ああ。。。ちょっと待ってくれよ。」


部屋に戻るとちょっと困惑した。最近アパートから出られなかった状態からだ。多分ここに待てば少し間を置いてなら彼女が消えると安全に拾いに行ける。筈だ。十分ぐらい待て頭を振ってその手をドアノブにかける。

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