Vtuberにはギャンブルが必要かもしれない
これはとなりの宮川さんが人気Vtuberになるための会話の特訓をする話。
無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。
教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。。
僕が小説を読んでいると。彼女が話しかけてきた。
「Vtuberがギャンブルしてる配信みたことある?」
「あるよ。たまに競馬の同時視聴したり、パチンコをしてるVtuberもいたよ」
「Vtuberって社会不適合者の集まりなのかしら」
「それを言っちゃだめだよ!あくまでエンタメとしてやっているだけだよ!」
「どうだか。Vtuberなんて負けてパチンコの台を破壊したりする人の集まりでしょ」
「偏見がすごいよ!自分もそのVtuberの一員だと分かってないよ!」
「とにかく私も何かギャンブルの配信をしようと思うのよ」
「ギャンブルかー。宮川さんは何かギャンブルをしたことがあるの?」
「家族と賭けドン〇ャラよ」
「まさかのドン〇ャラだよ!でもお金をかけてたら犯罪だよ!」
「お金なんて賭けるわけないじゃない。賭けてるのは自分の髪の毛よ」
「怖いよ!髪の毛を求めるのはどこかの変態か黒魔導士だけだよ!」
「冗談よ!本当は夕食のおかずをかけたりするわ」
「へー。なんか平和でほほえましいよ」
「勝者にはキャビアで、敗者にはたくあんよ」
「格差がひどいよ!異世界の貴族社会みたいだよ!」
「そうじゃなくて配信で使えそうなギャンブルはない?」
「うーん。やっぱり競馬の同時視聴とかが無難だと思うよ」
「競馬ねー。馬じゃなくてもっとおもしろいものを競わせたらいいんじゃない?Vtuberの登録者数とか」
「絶対だめだよ!何か問題が起こることが目に見えてるよ!デスゲームだよ!」
「それなら。オリジナルのギャンブルを作るとかどう?」
「すごくいいと思うよ!もし流行ったら人気Vtuber間違いなしだよ!」
「そうね。まずドン〇ャラを用意して。今もっている牌が何かをもう一人にあててもらうの」
「まずドン〇ャラを持っている人が少ないよ!それにドン〇ャラの絵柄なんて覚えてないよ!」
「それに賭けるのはお金ではなく自身の髪の毛よ」
「価値がひとによって変わってくるよ!波へいさんは1本しかかけられないよ!」
「もう。わがままね」
「どうしてそこまで髪の毛にこだわるの?」
「じいやが髪がないのを気にしているからプレゼントしようと思うのよ」
「じいやも見ず知らずの髪の毛をもらってもうれしくないよ!むしろドン引きだよ!」
「そういうことで今からあなたの髪の毛を賭けたギャンブルを始めるわ」
「絶対いやだよ!」
宮川さんとの特訓は続く
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