Vtuberは声が大切
これはとなりの宮川さんが人気Vtuberになるための会話の特訓をする話。
無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。
教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。。
僕が小説を読んでいると。彼女が話しかけてきた。
「Vtuberってやっぱり声が大切よね。」
「そうだね。かわいい声やかっこいい声のVtuberの人はつい見たくなるよ」
「つまり私の配信ってこと?」
「自意識過剰がすぎるよ!というかまだチャンネルについて何も教えてもらってないよ!」
「まあ、それはまた今度教えてあげるわ」
「今教えてほしいよ」
「しかたないわね。私は「山本玄搭載 重本」って名前でVtuberしてるわ」
「絶対嘘だよね!というか完全にブリ〇ーチの総隊長から文字ってるよ!」
「嘘よ。今のはおじいちゃんの名前だわ」
「それも嘘だよね!本当だとしたら元ネタがどっちか分からなくなるよ!」
「そんなことはどうでもいいのよ。私の声についての話よ」
「ああ。宮川さんの声はそこそこきれいだとおもうよ」
「顔がそこそこのあなたにいわれてもね」
「うるさいよ!そこは素直に喜ぶところだよ!」
「とにかく。もっと綺麗な声にするにはどうしたらいいのよ」
「うーん。もっと綺麗な声にするっていわれてもな。ボイスチェンジャーとか使ってみる?」
「ボウ〇ンジャー?」
「違うよ!スーパー戦隊シリーズ第30作目の轟轟戦隊ボウ〇ンジャーじゃないよ!」
「じゃあなによボイスチェンジャーって」
「文字通り自分の声を変えてくれる機械のことだよ」
「ああー。あの蝶ネクタイ型のやつね」
「用途は一緒だけどちがうよ!あれはもっと高性能な未知の科学技術が使われているやつだよ!」
「そのボイスチェンジャーを使えば声が変えられるのね」
「そうだよ。」
「でもそれ街中で声をかけられたときばれない?」
「ばれるというか身バレしてるよ!その瞬間ほとんどのVtuberは終わりだよ!」
「でもボイスチェンジャーってちょっと後ろめたい気持ちになるかも」
「そうだね。でも賛否両論あるとおもうから最後は自分で決めたらいいとおもうよ」
「ボイスチェンジャーはやめておくわ。やっぱり私はありのままの自分を見てほしい。そして好きになってほしい」
「珍しく宮川さんが熱いよ!これは期待できるよ!」
「だから今度配信に自分の顔を載せるわ」
「絶対だめだよ!」
宮川さんとの特訓は続く
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