宮川さんとの学校での日常
となりの宮川さんはVtuberだった
これはとなりの宮川さんとたわいもない会話をする話。
無口な宮川さんと話せる時間。それは朝の教室で二人きりのときだけ。僕は今日も宮川さんと話すために早めに家をでる。
教室につくといつものように宮川さんは本を読んでいる。「おはよう」そう挨拶するがいつものように彼女から返事はない。いつか彼女から挨拶を返してもらう日は来るのだろうか。
自分の席につきカバンから小説を取り出す。すると彼女が話かけてきた。
「ねえ。Vtuberって知ってる?」
「知ってるよVirtual Youtuber 略して Vtuber でしょ。」
「私 Vtuber やってるの。」
「ホントに?!全然想像つかないんだけど」
「でしょうね。全然売れてないもの」
「なんの配信してるの?」
「雑談配信よ」
「宮川さんが?!雑談配信?!冗談でしょ?」
「残念ながら本当よ。雑談配信といいつつほとんど無音よ」
「それ雑談配信って言うより。作業用配信だよね?」
「コメントにも怖いとか。フルフルのbgmとか訳分かんないこと書かれていたわ」
「それは怖いよ!フルフルのbgmは自分でyoutubeで調べてみて。たぶん分かるから」
「わかったわ。そこで相談なんだけど雑談の練習相手になってほしいの」
「えっ。僕が?」
「そうよ。友達も少なく、真面目でスポーツは普通くらい勉強も普通くらいで顔も普通くらいのあなたが練習相手に ぴったりだと思ったの」
「言ってることひどいよ!事実だけど気にしてるんだから!」
「それは申し訳なかったわね。とにかくお願いするわ」
「いいけど、練習ってどうすの?」
「朝早くにきて私と喋ってくれるだけでいいわ。お礼はそうね。Vtuberで得られた収益の半分をあげるわ。」
「絶対嘘だよね!収益とか以前の問題だよね!」
「成功報酬ってやつよ。あなたが私を人気Vtuberとして鍛えてくれたら自然と収益も得られるでしょう。」
「それはそうだけど」
「断ってもいいけど、だれかにばらしたら「お前は誰だって」机に書いておくわ」
「やめてよ!「君の名わ」に影響されすぎた、いたいやつになっちゃうよ」
「それでやるの?やらないの?」
「やらせていただきます」
こうして彼女を人気Vtuberにするための朝の秘密の特訓が始まった。」
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