12話
カイ「グレーさん色々と聞いてばかりですみません。しかしこれから僕はどうしていったらいいですか?教えてください!」
グレー「いいよいよ〜まぁ僕が今さっき言った宿題と関係してるんだけどね〜。まずはカイ君は一日のほとんどを訓練にあてることは今のところ厳しいというのは理解してるね〜?」
グレーさんはゆっくりとだが淡々と話した
カイ「そうですね、今は働かないと宿や食費とかで生活できないですね」
グレー「だよね〜、でもギルドで働いてる時間はせいぜい8時間だよね~、他の時間はどうしてるの?」
カイ「それは〜ご飯食べたり、掃除したり、寝たり色々ですよ」
グレー「そうだよね、でもね〜ご飯食べたり、掃除したりでもせいぜいそれぞれ1時間かかるくらいだよね?他の時間は何してるの?例えば昨日何してたか全部言ってみて?」
なんで急にこんなこと聞いてきたんだ…
カイ「昨日?昨日ですか?う〜んと、昨日は確か、帰って料理して、ご飯だべて、片付けして、シャワーを浴びて…あれ?片付けとシャワーの間何してたっけ?あれ?おかしいな色々としてたはずなのに思い出せない」
すぐに言えるものだと思ったら意外と出てこないことに驚いた
グレー「そうなんだよね〜、みんな色々と無意識に生活してるから思い出せないんだよ。カイ君は多分結構自由な時間がたっぷりあると僕は思うんだ。だからその時間をすべて修行に費やしたら他の人みたいにはいかないかもだけどいいところにいけると思わない?」
グレーさんにそう言われ僕は確かにそうかもしれないと思った
カイ「そうかもしれないですね」
グレー「そう思ってくれたらよかった。そこでカイ君に最後に宿題です。まずは紙とペンをいつもポケットに入れておいて1時間とかその作業にかかった時間とかをとにかくメモして記録すること。まずはそこから始めよう〜」
カイ「そんな簡単なことでいいですか?分かりましたやってみます!!」
グレー「最初は意識しないと大変かもね〜、ついつい忘れちゃうから〜まぁ今日は話を聞いてくれてありがとうね〜とりあえず3日位メモしたらまた教えて〜」
そう言うとグレーさんは僕に背中をむけて帰っていった
カイ「はい!こちらこそありがとうございます!また連絡します!」
グレーさんは何も言わず背中を向けたまま少し手を振った
僕は家に帰ってから忘れない内に紙とペンを一生懸命探し仕事に使うカバンの中に入れた
続く
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