【探偵もの】探偵と助手と呪いの館

minim

第1話

俺は今日は探偵として、助手を連れて一つの館にやってきた、

どうも主人が失踪して

行方不明になってしまったらしい、


しかも、主人が消えたのは、

完全なる密室だとか…!

探偵の知的好奇心を満足させてくれる事件だ、俺は


早速、現場を調べることにした…あっ、見てください、

探偵さん!あんなところに

金のインゴットが積まれています!一つ頂けないでしょうかね?


うん、そうだな、

一個くらいパクってもバレないだろうな、

私は一つのインゴットを自分の懐に入れた


助手も私に倣って、インゴットをカバンに入れる、

さて、調査再開だ、いや、もう帰ろうかな…、俺はその館から出ようとするが、

夫人に止められる、お願いします


お願いします、主人を探してください!

主人は、この館を呪いの館と言っていました

この館に住んだものはみな、非業の死を遂げると…今、主人を見つけなければ、

死体になって後から見つかるかもしれません、今、探し出してください!


そう言われると確かに、ここで帰るのは不味いな、俺は調査再開することにした

窓は内側から鍵が、暖炉は通れそうもない、

マスターキーは監視カメラで

見張られている、他の唯一のカギは、

この部屋の中にあって、扉の鍵もかかっていた


うーむ、確かに密室だ、人が一人消えるはずはない、

それにしても、豪勢な部屋だ

金のかかった調度品、テーブルやベッド、

絨毯などなど、もっと持って帰りますか?


でも、これだけ豪勢な館なら、隠し扉の一つや二つ、

あっても良さそうですよね!


なるほど、そうか…、俺はすぐさま部屋の壁を慎重に調べ始める、

俺の頭脳がここに

何かあると言っていた…うーん、、何もない!

あっ、探偵さん!僕見つけましたよ!


ほら見てください、この絨毯の裏を!こんなところに

地下室の扉が!流石僕ですね!

名推理でした!ちっ!俺は助手に舌打ちする、

そして、地下室の扉を助手が開いた


そして、地下室の中に助手が入る、あれ?俺、いらなくね?

このままこの扉を閉めて

塞いでやろうかと思いを抑え、俺も降りる、

すると、そこは、ほこりが舞う、


食糧庫だった、何かね?君たちは?私は主人だが、

地下食糧庫を点検していただけだ


なーんだ、そっか!今回は事件でもなんでもなく、

ただの主人の気まぐれか…!

さあ、帰ろ、帰ろ!インゴットはもらったし、

もう二度と来ることもないだろう、、


じゃあな、そうして俺たちは帰り、

探偵事務所でぐっすりと眠るのだった、、完


ところが翌日、探偵事務所に、一本の電話がかかる、、

俺たちは急いで、昨日と同じ

現場に向かった、昨日と同じ密室、

ただひとつ違うのは、主人がナイフで一突きに

され、血まみれの死体になっていることだった…ズゴオオオオオオオオオオオン!


絨毯が地で真っ赤に染まっている、

どうして密室の中で死体となるのか、答えは一つ

これは自殺だからだ!自殺だよ、自殺!

でも、どうして自殺する必要があるんです?


こんな裕福な人が…知らねぇよ!

きっとインゴットが少し減ったから、ショックで

自殺したんだよ、そうだ、自殺だ!

ん、そういえばこの部屋、金のインゴットが

一つもないぞ!待ってください!ここに何か書かれていますよ!これは、!、、!


ダイイングメッセージですよ!

なんだ「己上」と書かれているな、己の上?つまり

上を見ろってことか?俺は上を見る、

シャンデリアがあるのみだ、、違いますよ

逆さに読んじゃダメです、こっちから読めば「下2」じゃないですか!下2?カニ?

つまりカニのことか?カニ料理が食いたかったというメッセージかもしれないな…


あっ、俺も、カニ食いてぇなぁ…違いますよ、

あれ?見てください、昨日は

気づきませんでしたが、この絨毯の裏を、!

裏にたくさんの血の跡がついています!


今日の主人の血だけでなく、たくさんの血が、

きっと表の血は洗って取れたけど

裏面には残っていたんです!


呪いの館の被害者たちの血が…早く食糧庫に

行きましょう!食糧庫へ?なんで食糧庫に降りる必要がある?

分からない、、何も

あっ、そうか、その食糧庫にカニがあるってことだな?

そこを指し示すメッセージ

だったってことか、あー、カニ食いてぇ!

埃っぽい食糧庫の中、俺たちは調べ始める

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る