高校に入ったらミステリーがたくさんなんだが?

usi(ウシ)

プロローグ

死とはこれほどあっけなく訪れるものなのか。目の前にある無残な死体となった先輩を見て僕はそう思った。ここで先輩の口癖を思いだす。 「殺されるならアガサ・クリスティーやジョセフィン・テイのミステリー小説のような殺され方がいい。それ以外では死なないよ。」それを言う先輩はいつも楽しそうだった。先輩の願いは叶ったのだろうか。それはこれからこの事件を解いていけば否応なしに分かるだろう。先輩が有名ミステリー小説のような複雑で奇想天外なトリックで殺されたことをただ願うばかりだ。


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