ぼくはここに生きる

カミトスミ

第1話

今日もまたはじまった。お父さんのちょっと怖くておもしろい話。


「この前ひとりで家にいたら、ガタガタって音がしたんだよ」


「えーうそだ~ほんとに~?」


 ぼくたち3人はいつもこの話が大好きだ。この家に座敷童が住んでいるという話だ。築5年くらいなのにいるのかな?といつも思う。


 テレビなんかでは古い家にしか出なくて、しかも田舎の家に出るとかで、見たり、会ったりしたら幸せになるって言っていた。ほんとにそんな座敷童が存在するのかどうか、、、ただ、たまに兄も妹も言う。お母さんも気配を感じたとか言っていた。ぼくはまだわからないけど、いるなら会ってみたい。明日からの夏休みが楽しみでしょうがない。冒険のにおいがもうここまで来ている気がするからだ。


わくわくをおさえて仕方なく眠りについた。


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