第3話 「破」のために書くべきであろうことについて

「破」を成すためには、「これは違うだろう」と思われるべき例文が必要だろうと思う。という訳で、私自身の文章の書き癖について述べていきたいと思う。


私自身の書き癖としては、冒頭にある通り「~必要だろうと思う。という訳で、~」と書いてしまうというのがある。これと、これを書き換えた場合について述べよう。


書き換えは数パターンあると思われる。試しにいくつか書き換えのパターンを羅列してみたいと思う。勿論、これ以外にもパターンはあるだろう。


1:「破」を成すためには、「これは違うだろう」と思われるべき例文が必要だ。具体例として、私自身の文章の書き癖について述べていきたい。


このように書き換えれば、明らかな断定文だ。予断を許さず、断言していると受け取られても仕方あるまい。私自身としては、それほどの自信はないが、書き換えに悩む諸氏にとっては明白な断言であるのだから後押しにもなるだろう。


2:「破」を成そうとすれば、「これは違うだろう」と思われるべき例文が必要だ。そのためにも、私自身の文章の書き癖について述べていきたいと思う。


こう書き換えたとすれば、前半についてはより断定的になる。しかし、後半についてはアドバイスのようになるため断定とは言い難いだろう。具体的には、「そのためにも」がアドバイスであると示唆するように自分には見える。それを削ってしまえば、後半についてもやはり断定的なままだろう。


3:「破」を成すためには、「これは違うだろう」と思われるべき例文が必要かもしれない。そんな訳で、試しに私自身の文章の書き癖の幅について述べていきたいと思う。


こう書き換えてしまえば一気に断定の具合は低くなるだろう。これは「必要かもしれない」と断定しきってないうえで、「そんな訳で」と前文を引き継いでいることが大きいと思う。


4:「破」をどう成すかには、「これは違うだろう」と思われるべき例文が必要だろう。具体例として、私自身の文章の書き癖の幅について述べていきたい。


こうなれば最早断言だ。その後に具体例を示していないが、それ以前に3例示しているので許してほしい。「必要だろう」を「必要だ」に置換すれば更なる断言度合いが高まることは疑いあるまいと私は思う。


5:「破」を成すには、「これは違うだろう」と思われる例文が必要だ。例として、私自身の文章の書き癖の幅について述べていきたい。


こう書けば更なる断言だろう。「例として」は、最早「この正しさを証するには」という雰囲気すら漂っているのではあるまいか。


以上、数例書き換えてみたが短文においてもこの程度は書き換えの違いで受けるであろう印象の違いがある。とすれば中々に悩ましくもある。


とはいえ、何を以て「破」と言うには「この文はこのように書き換えうるのではないか?」という例に乏しい。更に言えば、「であるならば、自分はこのように書く」といった「離」に至る道標を示せているとも思えない。


そんな訳で、「この文をこういう意図で書きたいけど、どう書くべきか」といった疑問はあろうと思う。それについては、もし必要であれば応答したい。


可能な限り誠実に書きたいので、前後の文脈を踏まえた上で「この書き方はどうなのか?」という形式での質問があれば是非お願いしたい。それ以外についても適宜応答していきたいと思う。


何もなければ、文章表現と色との対応や味との対応といった感覚的なことを書き連ねていくことになろうかと思われる。


それはそれ、これはこれということにして貰えれば非常に助かる次第。


改訂:

現在、マシュマロが機能してるか怪しいらしいので質問の受け入れ先としてのマシュマロURLを削除した。

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