第20話強くタフに生きる時代令和



不動産業で仕事して死んでいる人を見たり人の死に関わる可能生は50%

友人とかの死で影響を受ける人数は平均18人


拓矢はコロナが始まり2年間の間で5人の死と関わる事になる。


2件目の自殺は群馬物件飛び降り、差しで飲んだこともある間柄だった。

享年33歳


3件目は九十九里物件で首吊り

これはヤクザ者の3人組が入居し、半ばパシリの様に使われてた人が何かの不手際働いたのか自殺、残りの2人は行方不明

アウトの世界は自己責任

享年50歳


4件目は池袋で仕事終わり東京駅のトイレで倒れて死んだ。病死

享年65歳


5件目は九十九里物件に住んでた人で

海でサーフィン中に心臓発作

享年45歳


人が死んだ時の流れはこう

まず警察から電話が来る→生活状況、家賃、大家の連絡先聞かれる→遺族と話し合いをする


これだけである。あっさりしてるが


部屋とかで死ぬと死んだ後遺族にもお金がかかる。


2件目の人が1番辛かった

まだ若い、ポストに消費者金融の督促、奨学金の督促合計300万くらい

恐らく40過ぎまで結婚も出来ずただ借金返す人生と諦めてしまったんだろう。


拓矢「あの世には取り立ていけないぜ」

悲しさに暮れる


遺族との連絡が人の業を見る仕事だった。


3件目の遺族は娘3人と老婆が車の回収に来たが全く悲しんでおらず

「金なんか払えねぇよ!」と叫んで車を回収して消えてった。


それ以外は大体悲しみに暮れる感じだ

5件目の人は息子から連絡が来て

泣きながら「父が生前お世話になりました」

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人の死は、残された者にとってその絆が強ければ強いほど、残された者が弱ければ弱いほど、痛いほどに心を縛り付けるもの。

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拓矢も例外ではなかった。

久山「おい拓矢今日飲み過ぎだぞ」

拓矢「命の価値って何なんでしょうね」

消費者金融の督促の紙を見せる

久山「お前が殺したわけじゃねぇだろ、ただ偶然関わっただけだ」

拓矢「いや久山さん、俺上京してから色々修羅場くぐったじゃないですか、、久山さんの事恨んだりしたときもありますし、それでも必死でコロナになっても生きてるじゃないですか」

久山「そいつには悪いが、人っていうのはな危機やトラブルに会うとき、借金なんかもそうだな、3種類に分かれる、必死で戦う奴、保留して答えを先延ばしにする奴、そして身投げの様な行為で死ぬ奴、俺等は戦うタイプだった、それだけの事だ」

拓矢「でもそんな風に陥りやすい社会ってなんですかね、歳近かったんで俺の周り奨学金借りる人多かったんでなんでこんなコロナ始まってから人が死ぬんですか!?」


グラスを強く握りながら机にうつ伏す

酒に涙が混じっていた。

久山「俺等の管理してる物件は家賃が安い、言っちゃあれだがお金に困ってる人も多い、お前は大学とか行くタイプだが俺の通った高校だと3年間でバイク事故や喧嘩で2人死んだ、ホームレスもそうだが社会的弱者は死にやすいんだよ」


グラスが握力で割れ、涙ながらに

拓矢「でもどういう状況でもどんな惨めでも!っっうう生きる権利を放棄するのは違うと思うんですよ!どんなに酷い状況、、金が無くて歳とって人から馬鹿にされたり疎まれてても、、、生きてりゃ、、、!生きていれば、、チャンスはあるはずじゃないですか?!明日もし死ぬとしてやり直しちゃいけないっていう法律あるんですか?!」


久山「お前の発言は優しい、ただ死んだ命は戻らない」




「強くタフに生きる時代令和だ、これから世の中は乱れに乱れるぞ」



それから2035年になった。







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