第13話俺にペンを売ってみろ



民泊を続けると逮捕される可能性がある

石巻は逮捕されようが関係無いを決め込むだろう。


拓矢「確かに俺に賭けてるよはは」


売り上げは下がるが長期の募集に切り替えた。

理由は

1.民泊サイトのアカウント停止3回喰らってる

2.今は無許可で出来るがルールが変更されて許可制になるかもしれない

3.外国人相手にするの疲れた


石巻に怒りはあるが清濁併せ呑み付き合う方が得だ。ある程度売り上げあげりゃ文句はないだろう、ただ毎月の収入が減るな、、


大きく大金を稼ぎたいと考えていた拓矢

その時電話がなった。

久山からだった


久山「久しぶり、お前聞いたが警察に連行されたみたいだな、大丈夫か?」


拓矢「あーなんとか大丈夫です、これからは少し売り上げ下がるけど久山さんの家みたいに長期の募集にしようと思います」


久山「そうか、それなら俺の物件の問い合わせでそっち方面に住みたい人がいたら流すわ」


意外に面倒見のいい久山

ダメ元で拓矢はこう聞いてみた


拓矢「シェアハウスって稼げる金額に上限があるじゃないですか?久山さんは色々な物件やってるらしいですけど、なんか一発で稼げるような仕事無いですかね?」


少し間を置いて煙草に火をつける音がし

久山「お前泥を飲む気あるか?」

拓矢「ヤバい仕事は勘弁ですよ」

久山「俺は元々投資用の不動産屋だ、売買の会社俺の元同期の友人が立ち上げてな、そこ手伝うか?」

拓矢「暇になったんで宜しくお願いします」

久山「00って会社知ってるか?」

拓矢「あぁ知ってますよ就職活動で不動産屋とかも見てたんで」

久山「そこの叩き上げの役員だった男だ」



昼2時新宿

指定された場所に行く


久山が入口で待っていた

久山「もうお前とはなんだかんだ付き合い3年位になるな、まさかこういう流れで紹介するとは思わなかったぜ最初」


一軒家兼事務所


中に入り階段を登り扉を開けると

事務所には数人いた

広い吹き抜けのオフィス扉を背にして右の奥の席に久山の元同期の社長がいた。


しかし都心の1等地でこの広さ、家賃はいくらだろう?3階もあるみたいだ

後置いてる数台のパソコン、ハッカーが使うような新しい代物だ



益田「おう、久山から話は聞いてる益田だ宜しく」


爽やかな印象とボスのオーラが入り交じった感じだ、身につけてる物や机にあるものも高そうだし清潔感と品がある。久山とは違う怖さだった。いや外見は久山の方が怖いがこっちの方が敵に回したらヤバい感じがする。東京生活の第六感だ


拓矢「初めまして拓矢と申します宜しくお願いします」


益田「久山が連れてきたから営業志望だったよな早速だがこのペンを俺に売ってみてくれ」



高そうなモンブランの万年筆を渡される


拓矢「えーとこのペンは凄く書きやすくて、高級感がありましていいペンですよ」


益田「まぁ売ろうとするだけ経験無いのに上出来だ、ただそれだけじゃペンも不動産も売れねぇな、おい久山」


久山にペンを投げる


益田「俺にペンを売ってみてくれ」


久山「おいおい無茶振りだな」


反応みるとどうやら本当に無茶振りで頼んでる


指をピストルの様な形にして益田に向け

久山「死にたくなかったらそこのメモ帳に自分の名前を書きな」

益田「ペンが無いぞ」

ペンを見せて

久山「有り金全部とペンは交換だ命に比べりゃ安いだろ」


益田「ハッハッハ!!久山らしいな!!そんぐらいの勢い無いと不動産なんて高価な物売れねぇんだよ、今久山需要と供給を作り出したんだ」


どうやら二人昔からの付き合いらしい息が合ってる。

ぶっ飛んだチンピラのイメージの久山だったがすぐこんな事が出来るのは営業の世界に長くいたんだろう。


拓矢「あの、、この世界、営業を極めたら稼げますかね、出来れば僕だって億という金を掴んでみたいんです」


久山の目を見てそれから

益田「いいな久山こいつ気に入ったぜ、マンション1つ売ったら俺らの仲間だ」



「金を掴んでみろよ、世界が曲がって見えるぞ」

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