第19話 商業エリアへ

「・・・いやまさかな。そんなはずはないか。とりあえずこの黒魔玉に関しては俺がどうにか調べてわかりしだいお前らに伝える。それで君は」

「カスマですよ。ギルドマスター。今名前を言ったばかりじゃないですか」


 コープスはギルドマスターに言うとギルドマスターは「すまないすまない」と言った後


「お前さんだけ少し残ってくれるか?コープス。お前は外に出てな」

「ギルドマスター。あなたまでまさかカスマをいじめようとするんですか?」


 コープスはギルドマスターを睨みながら言うとギルドマスターが


「はっはっは!人手がたりねぇのにそんなことする余裕ねぇよ。少し話をするだけさ。受付嬢とでも話してな。コープス」

「・・・わかりました。それではカスマ。また後で」


 コープスは俺を残してギルドマスター室からでるとギルドマスターが俺をまたみて


「なぁあんた。間違ってたらすまないがもしかしてアンブラル王国の第一王子、カスマ・アンブラルかい?」

「な、なんのことやらさっぱり、お、俺はカスマ・タベって名前ですよ」

「隠さなくていい。別にお前さんをどうこうしようと言うわけじゃない。あんたが立場じょう大変だったのは一度城に出向いた際にわかっているからな。平凡王子とか言われていたんだろ」


 平凡王子という単語を知っているということはやはりガイゼンにまで俺の名前が広まっているのか?アンブラル王国にいた時はそんな目立つことはしていなかったはずだが。


「とってくおうとかそんなんじゃない。最近聞いたんだよ。アンブラル王国第一王子は死んだってな。俺はあんたの手腕を見ていたがなぜあんたを殺したことにするのか王国の奴らの考えはわからんね」


 この人、俺のことを認めてくれてる?なぜだ?


「あんた、自分に才能がなくてただ平凡、凡人にしかできないようなことしかできないと自分で思ってるだろ?だがあんたは凡人なんかじゃないよ。でなければあんなに王国の店を発展させたりなんてできない。俺はたまたまお前さんが店のやつとかけあってお前さんが言う通りに経営したらその店が回りだしたのを見て俺はアンブラル王国第一王子はやべえと思ったくらいだ」

「そ、うですか。そう言っていただけるのは嬉しいですが俺は情けなくも勇者パーティーにはめられ国を追放されました。さらには良くしていた店にも裏切られ今や冒険者としてしか生きる術をもたない俺ですよ。俺は平凡な男なんですよ」


 俺はギルドマスターに言うとギルドマスターは笑いながら


「やっとおみとめになられたか。ならそんなあんたに頼みがある」

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