灯・夜祭の夢

@tococo24

第1話 

深い藍色の夜−

どこか空気の澄んだ夜の街に、朱い光が灯る−


いつの日か、はぐれてしまったその手を思い出しては、ジンジンと痛む胸を抑えて歩く。


街は灯りのもとに人が集まり、賑わう。

楽しげな笑い声や、嬉しそうな表情が横を通り抜けていく。


そうだ。


今日は、祭りだ。


彼は急に我にかえる。


金魚すくいをしていた少女たちが、きゃあきゃあと楽しそうな声をあげている。




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