【コイバナ雑談】リスナーの恋愛相談を深堀しちゃうぞ~【胸キュン/マコトチャンネル】
【レナちゃん、マコトくん、初めまして。私の恋愛相談ですが、1年以上付き合ってる先輩が居ます。彼とは部活が同じで、私から告白しました。彼から好きと言われたことがないので、時々不安になってしまいます。デートは多い方ですし、浮気の心配などはしていませんが……】
『という感じで、お悩み頂きました!! 先輩と付き合うとか青春っぽくてエモい!!』
レナさんが画面上に表示された悩み事を読み上げて、進行していく。
今回配信で取り上げる悩みは、事前に企画を告知して、私たち2人に相談したいという悩みをオタクさんと話し合って厳選している。
それぞれ答える役を設けているが、配信の雰囲気を見て入れ替わりするつもりだ。
『マコくん的にはどう思う? ……なんか、好きとかあんまり言わなそうだよね』
「何その偏見!? 否定しきれないのが心苦しいけど……」
A~A~:マコトくん、そんな感じあるよねw
スレイマンの星:ちょっとわかるかも
口裂け女:可愛いはめっちゃ言ってくれそうwww
「これねぇ、学生の時に似たようなことがあったんだよ。僕が先輩側で告白したのも僕なんだけどさ」
一つ下の後輩の女の子だ。彼女を知ったきっかけは覚えていない。ただ、なぜか仲良くなって、明るいあの娘が好きだと思ったのだ。ただまぁ、お察しの通り良くない別れ方をしたけれど。
「やっぱり、好きとかは言えなかったなぁ。告白した時も含めて10回も言ってない気がする」
『結構長く付き合ってたの?』
「……1年半ぐらいかなぁ。学生にしては長い方だよね」
スレイマンの星:学生じゃなくても1年は長いからw
アルバート:やり捨てですか~!?
「まぁ、好きとか言うのは恥ずかしいので、察してほしいって感じかな。……でも不安になるって言うのも一理あるよね~」
『私は、直接聞いちゃうよ。私のこと好き? ってな感じで。それで頷くだけとかよくあるもん』
「あ、それ1つ聞きたいんだけどさ。頷くだけでいいの? それともやっぱり言葉にした方がいい?」
『えぇー、やっぱ言葉にしてほしいでしょ。あ、ギャップ萌えとか狙うなら、普段は頷くだけで記念日とか、大事な日だけ言っちゃうとかおススメだよ!!』
「ほー。いいね、今度やってみようかな。……配信とかでさ」
スレイマンの星:なるほど、『覚悟』決めますか
豚の餌:正直言って、楽しみ
カルボナーラ:めっちゃ期待www
『まぁ、世の男子は、もっと積極的に好きって言ってあげてください。そして、世の乙女たちは、気長に待ってあげてくださいってことで!!』
「今配信を見てる人達、配信終わったら、大切な人に好きって言ってみてね~」
『じゃ、次のお悩み行きまーす』
【相談です!! 良い感じになってる女の子とLINEが続きません。お互いに続けようとしては居るのですが、どうしても話が途切れてしまって終わっちゃいます。なにか、いい繋げ方や話のタネはありませんか?】
『というわけなんですけど、マコくんはどう思う?』
「用事がないけど話したいってことなら、ストレートに言った方がいいんじゃないかな?」
『え、どんな感じ~?』
「例えば、……眠れないからもう少しだけ話したいな。とか?」
少しだけイケボを意識してみる。すると途端にコメントが勢いよく流れ始めて、レナさんも甲高い喜びの声を上げた。
『まぁ、ぶっちゃけ、私もコレはよくやる。友達相手とかね』
「……友達相手と異性が相手じゃ違うんじゃないかな?」
スレイマンの星:陰キャボッチのマコトくんが語ってるw
カルボナーラ:友達いるの……?
カルシウム足りてないんちゃいます?:w
『でも好きな人とか、彼氏相手でも全然使えると思うよ。あ、ただし、嫌って言えない人も居るから、強制になったり重荷にならないように気を付けなきゃだけどね』
「ああ、それは本当に大事。これまた昔の話になるけど、だいぶ束縛激しい人と付き合ってたこともあるんだよね」
ほのかもそれなりに――相当に重い娘ではあるが、それが可愛く思えるほどだ。学生とはいえ、深夜2時まで通話をするのは色々とキツい。付き合う前は活発な娘だったのに、付き合ってからはどんどん闇深くなってしまった。……ほぼ、私のせいである。
『あとは、あんまりやると怒られる手だけど、仕事とか勉強で聞きたいことあるって言えば、時間稼ぎは出来るから、そこから必死に話題を考えるって言うのもアリだよね』
『でも、やりすぎると、マジで対応が雑くなるから、おススメはしない』
「……まるで経験があるみたいな言い方だね?」
『あの、例の手伝ってくれてる人、しょうもないことで毎回連絡してたら、普通にブチギレられたよね。さすがに私も反省した』
『……次の日にはおんなじ感じだったけどね』
「よく、その人と交流あるね!? もっと大切にしてあげて!!」
またもやオタクさんのため息が聞こえた。リスナーからは聞こえないようになっているとはいえ、私が誤魔化せなくなってしまいそうだ。
『LINEで話すのも楽しいとは思うけど、やっぱり直接顔見て話したくない?』
「あー、いや僕はLINEの方が楽かな。顔見ながら話すのは陰キャにはキツイいっす」
『ああ、だから顔出し配信嫌がってたんだ!!』
スレイマンの星:顔出し!? そんな話あったの!?
カルボナーラ:レナちゃんはTikTokとかインスタライブで顔出ししてるよね
AngelQ:マコトくんも顔見たい~!!
もともとは画面上に顔を出して配信しようという話にもなっていた。
言い出したのはレナさんだけであり、オタクさんはやんわりと「断ってもいいですからね」と言っていたけれど。案の定、お言葉に甘えて辞退させてもらった。
もちろん、自分の陰鬱とした表情を配信に映したくないという理由もあるが、1番はやはり性別だ。
声音こそ年端のいかない男の子のようで、テンションを下げれば完全な男声のようであるが、顔立ちを見れば女だと分かる。
――顔を見ながら話せば、男だと誤解されることもない。
イケボ配信者としてここまで来ている以上、いまさら女でしたとは言えないし、万が一話したとして、ほのかと並んで歩いているのをリスナーに見られれば、要らぬ詮索をされること間違いなしだ。
それは、――困る。
「やっぱさ、相手と目が合わないってのは、話しやすくなるよ。……たまーに要らんこと言って相手を怒らせちゃうのまでがテンプレだけど」
『……それもマコトくんの実体験?』
「よく分かったね。その通り」
カルボナーラ:声に重みがあったよwww
スレイマンの星:また学生の時の話か? モテモテだね~
マコくん最強卍:今来た!! え、マコくん彼女いるの……?
『あ、ちょっと関係ない話に飛びすぎちゃったね。次のお悩み、行こうか!!』
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます