ロシアとウクライナ
A:ロシアがウクライナに侵攻して1年が経つということで、今日はロシアによるウクライナ侵略について振り返ってみる。
B:このニュースが流れたときは衝撃だったね。
A:確かにそうだよね。まさか令和の時代になって戦争が始まるなんて思ってもみなかったからね。
B:平和ボケした日本人が言いそうなコメントだな!
A:お前も日本人だけどな!でも戦争の時代っていうのは昔に終わったと思っていたっていうのは日本人だけではないと思うけどね。戦争は過去の話、偽りだったかもしれないけれど、平和の時代がいつまでも続くような気がしていたから、やっぱり驚いたっていうのが当時の正直な感想だよね。
B:未だによく理解していないんだけど、なぜロシアはウクライナへ侵攻したんだっけ?
A:これは一言で説明するのは難しいんだよね。
B:ロシアがウクライナの晩御飯のおかずを食べちゃったとか?
A:お前が一番平和ボケしているよ!ウクライナの晩御飯のおかずってなんだよ!ロシアが侵攻へ踏み切った背景は大きく二つあると言われている。まず一つは歴史的背景だ。
B:ロシアの歴史的背景と言われてもなぁ。そもそもロシアってそんなに歴史ある国ってイメージないけどな。
A:なんでそう思う?
B:ロシアってソ連だったよな。ロシアと言われるよりもソ連って言われた方がしっくりくるからかなぁ。
A:そう、ソ連すなわちソビエト連邦という結びつきは関係あるかもしれない。ソビエト崩壊前はロシアもウクライナもソビエトを構成する共和国の一つだった。
B:当時はまだおしどり夫婦で苗字も一緒だったと。
A:夫婦で例えるなよ!さらに歴史を巻き戻してみる。ソ連ができるよりさらに前、9世紀後半から13世紀半ばにかけて、キエフ大公国という国家が存在した。これは今のウクライナの首都キーウ周辺を中心に栄えた国だった。このキエフ大公国が、ロシア、ウクライナ、ベラルーシの文化的な祖先であると言われている。
B:家系図辿っていったら祖先はロシアもウクライナも同じだったわけだな。夫婦だけど大昔は同じ腹から産まれていたってわけだ。運命感じるよな。
A:無理やり例えようとするなよ!でもキエフ大公国が文化的な祖であるということは、ロシアもウクライナも遠い親戚っていう感覚は間違っていない。現在に話を戻すと、ウクライナはロシアの源流にあたるキーウを首都としている。ロシアがウクライナを特別視する理由の一つがこのキーウにある。ロシアとしては自分たちの文化の源流であるキーウをロシアのものとしたいって気持ちがあるわけだ。それが概略だけれど、一つ目の侵攻の理由かな。
B:ロシアがウクライナのこと欲しいって言ってるけどウクライナは全然興味ない感じで、無理やり何とかしようとストーカーしているような感覚か。ロシアは典型的なダメ男だな。
A:どんな例えだよ!もう一つの背景はNATOの存在だ。
B;なっとう、北関東条約機構のことか。
A:茨城県の名物が納豆だからNATOと納豆ってことかよ!北関東を茨城県が代表するのは荷が重いだろ!NATOすなわち北大西洋条約機構のことだよ。NATOは東西冷戦の時代に対ソビエトとしてアメリカを中心として結成した軍事同盟だ。NATOは少しづつ東に向かって加盟国を増やしている。ウクライナがNATOに加盟する可能性があったからロシアはそれを阻止したいわけだ。
B:愛しのウクライナが自分の気に入らないグループに加入しそうだから阻止したいわけだな。しかもロシアの嫌いなアメリカのグループ。その気持ちわかるぜ。
A:わかるぜじゃねぇよ!お前はどんな立場なんだよ!ウクライナがNATOに加盟するということはロシア領がNATO加盟国と隣接することを意味する。それは万が一戦争が起きたときにロシアがウクライナを入口にして欧米連合に攻め込まれてしまう可能性がある。そういう点からロシアはウクライナのNATO加盟を阻止したいわけだ。
B:アメリカグループに入っているやつが隣人だったらロシアとしても気が気でないな。
A:こういった背景を基にして、ロシアのウクライナ侵攻が始まったのではないかとされている。
B:さっきから気になっていたんだけど、これが原因って断定はできないの?
A:侵略という選択をしたのはロシアのプーチン大統領だからな。プーチン大統領本人に話を聞いてみないと真意は分からないだろ。
B:これだけダメ男のような動きをしていたのはプーチン大統領がそういう感じなのかもな。ということで次回はロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領について考えてみようかな。
A:まさかの次回予告かよ!いい加減にしろ!
ロシアによるウクライナ侵略から2023年2月24日で一年が経った。ロシア側の攻撃は未だ続き、ウクライナもそれに対して抗戦するような形が続いている。落としどころを見失ったこの侵略戦争をいつまで続けるのか。それを知るのはプーチン大統領のみなのだろう。
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