時事の種

双葉葵

A：岸田首相が異次元の少子化対策を行うことを表明したね。

B：えっ、異次元でも少子化が進んでいたのか。そもそも岸田さんはどうやって異次元へ行っているのだろうか。その方法をまずは教えてほしいよな。

Ａ：異次元への少子化対策じゃねぇよ！異次元レベルの少子化対策を行うってことでしょうが！

Ｂ：そういうことね。でもよ、異次元レベルの少子化対策ってなんだよって話だよな。今までの少子化対策は２次元レベルでしたとかって言われてもピンとこないよな。漫画に描いたような対策だったら２次元なのかよ、舞台で講演するレベルだったら2.5次元なのかはっきりしてほしいよな。

Ａ：そういう意味での次元って話じゃねぇよ！あくまで今までにないっていう意味での異次元って話だろ！漫画やアニメの２次元３次元は関係ねぇだろ。

B：今回の少子化対策はなんと立体的に見えます！３次元の少子化対策ですって言われても意味不明だよな。

A：しつこいよ！問題はそこじゃないんだよ。今のままじゃ、少子化がどんどん進んで日本も立ち行かなくなるから政府主導で大きな対策をしましょうって話だよ。

B：そんなの簡単だろ。

Ａ：そうなの？

Ｂ：コンドームの販売は全面中止。これで少子化はすべて解決だろ。

Ａ：すべて解決なわけないだろ！何も分かってないよ！

Ｂ：でも、これには大きなデメリットもあるわけよ。

Ａ：そりゃそうだろ。

Ｂ：コンドームの転売ヤーが大量に沸く！

A：そこじゃないだろ！今は転売問題の話はいいんだよ！コンドーム云々って話は少子化とは関係ないんだよ！

B：ほんとかよ。別にやることやっていればできるものはできるだろうが。

A：子供ができたら育てなきゃならないんだからポンポン作ってたらキリがねぇだろ！経済的な理由で子供を諦めなくても良いように対策をしようっていうのが岸田首相の発言の趣旨だろ。

Ｂ：要するにお金を渡すから子供産んでってことだろ。こういうのを考えている政治家って風俗とか行って、女の子にお金を渡して俺の子供を産まないかとかって言ってるのかな。そういう性癖なのかもね。

Ａ：そんなわけねぇだろ！危ない発言するんじゃねぇよ！

Ｂ：でも事はそんなに単純じゃないと思うんだよ。

Ａ：というと？

Ｂ：お金を渡されても今の若い人たちが子供をつくるとは思えないけどな。

Ａ：そうかなぁ。経済的な後押しがあれば子供をつくろうっていう人はある程度いると思うけどな。子供１人を大学まで進学させるのに3000万円ぐらいは必要って話も聞くよ。どんな形であれ、金銭的な援助をしてもらえるならば子供をつくろうって人はいるんじゃないかな。

Ｂ：そこだよ！子供を育てるのにお金がいくら必要ってよ。子供とお金を天秤にかけるなんて間違っているよな。

Ａ：突然良いこというなよ！突っ込めなくて困るよ！

Ｂ：子供を育てるのに3000万円かかるっていうなら、俺だったら子供つくらず、家を建てるね。

Ａ：お前が一番子供とお金を天秤にかけてるよ！そういう考え方をしなくてもいいように何等かの援助をすることを検討するっていう話を岸田首相はしているんだよ。

Ｂ：少子化なんて身の回りでは感じないけどな。

Ａ：厚生労働省の発表だと2022年の出生数は80万人を割ると見込まれているらしいよ。これは過去最低の数字なんだってさ。身の回りでは少子化を感じなくても少しずつ実感するときが来るんじゃないかな。

Ｂ：俺から言わせれば80万人も生まれているのかよって感じな。アダムとイヴの時代には出生数が０人って年もあったって話だし、それに比べたらめちゃくちゃ多いぜ。

Ａ；そんな時代の話と比較して悦に浸っている場合じゃないよ！そもそもアダムとイヴは云々は聖書の話で出生数も何もあったものじゃないよ！

B：でもなんで子供をつくらないんだろうな。

A：それについては様々な説があるよね。そもそも結婚する人が少なくなりつつあるから、そういうところから解決しないといけないかもしれないよね。

B：お金あげるから結婚してってことになるわけか。犯罪のにおいがするな。

A：そういう言い方するからおかしくなるんだろうが！でも、様々な少子化の原因からいくつかに的を絞って政府も対策を打つしかないんだろうね。どこへ的を絞るかっていう点やどういう対策を打つかについては今後注目しないといけないよね。

B：これからは少子化対策っていう部分も選挙に行くときはしっかり見ないといけないよな。

A：突然どうした？

B：選挙とかけまして、男のあそことときます。

A：…その心は？

B：入れるところが肝心です。

A：うまくないし、下ネタかよ！いい加減にしろ！

　岸田総理は2023年の年頭記者会見において、「異次元の少子化対策に挑戦する」と述べ話題となった。インターネットを中心に「異次元の」の部分に対して、突っ込みが殺到し、一時は大喜利状態へと発展した。2022年の日本国内の出生数は、統計開始以来最小の80万人を割り込むことが予想されており、少子化対策は僅々の課題であることを岸田総理も述べている。少子化対策としては①経済支援②保育支援の拡充③育休等の働き方改革の3つを中心に政府が検討を行うようである。