Junk and Rust eater raider
境 仁論(せきゆ)
プロローグ
————ハアッ、ハアッ—————
…そう、いつだったか。
ちょうど十年くらいたったのかな?あの人たちと会って、助けられたのは。
————苦しい…誰か——————
その時僕は少し離れた街に薬を買いに行って、そして帰っていた途中で、すごく息苦しくなったんだ。
—————————————————
そしてもう限界になって、砂嵐の中で、グダッと倒れてしまったんだ。
ちょうどその時。
キーン…キーン…キーン…
耳を突き刺すような超音波のようなものが聞こえてきた。今思えばこの音はあの人たちが僕を見つけたって合図だったんだろうけど、もし彼らがたまたまここを通り
過ぎなかったら僕はもうそこで死んで、大変なことになっていたんだろうな。
本当にあの人たちには感謝しかない。今でも何かしらの耳鳴りのようなものが聞こえるたびに、当時が懐かしくなるんだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます