第22話 大量の報酬
<ユニークボス、怨嗟の大将兎が討伐されました>
<ユニークモンスターのプレイヤー初討伐報酬>
ランダムスキルスクロール×2
選択スキルスクロール×1
ランダムレアチケット
100000G
<ユニークボスのプレイヤー初討伐報酬>
ランダムスキルスクロール3
選択スキルスクロール×3
選択レアアイテムチケット×2
1000000G
<見習いテイマーのレベルが3あがりました。SPを6獲得>
<見習い戦士のレベルが2あがりました。SPを4獲得>
<骨狼のレベルが3あがりました>
怨嗟の大将兎が目の前で倒れ、力尽きると同時に大量のアナウンスが流れた。
「討伐報酬なんてあるのか」
「すっごいね……これでスキルをたくさん覚えられるし、お金も現状使い切れないくらい入ってきちゃった」
「うん、しばらくお金のことは気にせず遊べるからラッキーだね」
討伐報酬とやらの豪華さに圧倒される妻へ返事をしつつ、目の前の亡骸を解体する。
黒兎の大毛皮
レア度:4 品質:中
ユニークボス、怨嗟の大将兎の毛皮。丈夫でとても軽い。
怨嗟の魔核
レア度:5 品質:中
怨嗟の大将兎の核。ユニークモンスターおよびユニークボスは通常の魔核から変質したものを身に宿していることが多い。
大将兎肉
レア度:2 品質:中
大将兎から取れる兎肉。他の兎肉より更に柔らかい。
「素材のレアリティも高いものばっかりだなぁ」
これまで鑑定していたアイテムも装備も全てレア度:1のものばかりだった。それがここにきてレア度:5の見るからに特別そうなアイテムが出てきてしまった。怨嗟の魔核の使い道は定かではないが、序盤で手に入れて良いものではない気がする。それに複数個手に入った黒兎の大毛皮もレア度:4なので、もう何がなんだかって感じだ。
「ねぇねぇ、ハイト。これだけスキルスクロールもらったんだしさ、ランダムの方だけでも使ってみない?」
「いいね、早速やろう」
ついでに大量レベルアップ後のステータスの確認もしないとね。
<ランダムスキルスクロールを使用しました。スキル、採取を取得しました>
<ランダムスキルスクロールを使用しました。スキル、聴覚強化を取得しました>
<ランダムスキルスクロールを使用しました。スキル、槍術(初級)を取得しました>
とりあえず、3つ使ってみたが、なんとも微妙。採取ができるようになったのは便利。槍術(初級)の方は今のところスキル欄の肥やしでしかない。もったいない気がするので、そのうち槍を買ってみてもいいだろう。聴覚強化は取得した瞬間、周囲の音を今まで以上に耳が拾うようになった。怨嗟の大将兎が討伐されたからか、フィールドには再び一角兎が出現するようになったのだろう。それらが草を揺らしている音が鮮明に聞こえる。
残り2つのランダムスキルスクロールがあるわけだが、これについては試したいことがある。
「マモル、おいで」
声をかけるとマモルは急いでこちらへくる。
「よし、きたな――――おっ、やっぱり使えるみたいだ」
俺が試したのはマモルにランダムスキルスクロールを使えないかということ。
「よかったな、マモル。それじゃあ、どんなスキルを覚えたのかステータスを見せてもらうよ」
ハイト・アイザック(ヒューム)
メイン:見習いテイマー Lv.11
サブ1:見習い錬金術師 Lv.5
サブ2:見習い戦士 Lv.6
HP:28/250 MP:170/230
力:23(+11)
耐:25(+9)
魔:30
速:17
運:26
スキル:テイム、火魔法、錬金術、剣術(初級)、槍術(初級)←new、盾、気配察知、聴覚強化←new、鑑定、解体、採取←new
称号:<ラビットキラー>
SP:24
マモル(骨狼)
Lv.10
HP:80/310 MP:165/165
力:54
耐:16
魔:27
速:60
運:13
スキル:骨の牙、気配察知、嗅覚強化←new、暗視、威嚇、採取←new
称号:<闇の住人>
……マモルも採取ゲットしたのか。
ランダム要素が悪い方に転んだみたいだ。どうせなら戦闘に役立つスキルがきて欲しかった。嗅覚強化に関しては鼻が良くなるんだろう。どれくらいの効果があるのかはわからないが、俺の取得した聴覚強化の効果を考えればハズレというわけではないと思う。
「ハイト~、スキルどんな感じだった?」
一通り確認を終えたことを察した妻が、再び声をかけてきた。
「今、ステータス見せるよ」
「ありがと! じゃあ、私とすらっちのも」
さて、妻とすらっちは当たりのスキルを手に入れられたのか。拝見させてもらおう。
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