第3話 Hな女の子(本当は、85歳のBBA)に、ファイト一発な仕事を紹介してあげました。でもさ。その仕事というのが…。

 「ああん、ファイト♡」

 「何で、俺の名前を、知っているの?」

 「ひ・み・つ♡」(←本当は、85歳のBBAです)

 高齢者(今は、20歳の姿)と孫の愛って、何なんだろう。

 「ああん…♡」

 「君…。かわいいね。悩みって、ある?」

 「うん」

 「何?」

 「仕事が、ないの」

 「…はあ?誰だって、就職できるのに?」

 ほら。

 そういうことを言うから、新卒世代は、きらわれるんだよ。

 仕事を探していたのは、本当。

 孫大好きのヨネは、彼に小遣いをあげたかったが、足りず。その金を、ほしかったのだ。

 スマホをいじりだした、彼。

 彼の、検索キーワードは?

 「日払い」

 「高収入」

 「楽」

 …。

 やっぱり、そういう言葉で、探しちゃうんだよね。今どき世代って。

 検索して、現れたのは…?

 オレオレ詐欺の、裏電話バイトだった。

 「大好きよ、ファイト♡」

 高齢者も、危機感、まるでなし。

 「何のバイトかは、知らないけれど…。ここにあるアパートにいけば、良いのね?ありがと。チュッ」

 「やた!俺、ほめられて伸びるタイプなんで!」(彼の下半身の一部が、伸びた)

 彼と女の子(何度もいうように、本当は、85歳のヨネ)は、古びたアパートに到着。

 目的の部屋の中から、彼より年上男性の声が、聞こえてきた。

 「…ご心配には、及びません。私は、小学校の教師。公務員ですからね。ただいま、割引制度の期間でございましてね?今、 100万を用意していただけましたら、お客様を助けられるそうです。…ええ、ええ。弁護士の先生もね。ええ…」

 その声を聞いた彼は、悩んだ。

 「帰ろうかな?俺、疲れちゃった」

 しかし、ヨネ(今は、20歳の女の子)が、許さなかった。

 「…ファイト?」

 「?」

 「 1人に、しないでよ」

 「…え?それって、ドキドキする意味?」

 「ああん、やあだあ♥️」

 これ以上は、ここでは書けません。

 「ひひ…。俺、帰ろう…」

 が…。

 アパートの敷地を出たところで、男に、取り押さえられてしまった。

 「おっと、そこのぼうや?動くなよ?」

 「うみゃあ!」

 「お前は、?新卒か?」

 「怖いよう!」

 部屋の中にいた男が、部屋の外にいる者を取り押さえろと、連絡していたのだ。

 「おい?お前は、やっぱり新卒なのか?」

 「ばあば、ばあば!」

 「お前の名前は、何だ?」

 「新卒、ドッキューン!」

 「お前の名前を、聞いているんだよ!」

 「僕は、死にません!」

 「ダメだ、こりゃ」

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