第15話

物心ついた時から一人で居たくて頑固で目立ちたくないけど皆んなと同じは嫌で、予想外の行動を取って反応を楽しんだり冷たい子供と言われて喜んだり。負けず嫌いなのにそれを決して悟られたくなかったり、物分かりが良く口答えもせず迷惑もかけず責任感が強く楽しようとする人間が一番嫌いなのにそれが羨ましくもあった。友達は必要ないが理解者が自分には必要だった。もっと適当に楽にしたらいいよって、あなたはあなただからって言ってくれる人が欲しかった。何も欲張っていないのに無い物ねだりなんだと自分に厳しくして追い詰めて。悪い事は全部自分のせいだと、自分次第で良くも悪くもなるんだと、もっとこうするべきだと日々反省して。自分の思い描く人生、理想の人生、理想の自分、それに少しでもかけ離れたら焦って。軌道修正したくても戻れない所まで来てしまって、なんとか耐えているがそれも限界に近づいている。いつ崩れてもおかしくない自分の壁はもう元しか残っていない。

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