完璧

@cakucaku

第1話

完璧とは完全な壁なのか完成した壁なのか。完璧を求める事は自分に壁を作る事なのか。そのままの自分を信じられれば完璧を求めないのだろうか。誰しも少なからず理想がありそれに向かって進む。地に足つけて歩いていれば気付かないのに上から見た道路がぐにゃりと曲がっているのに気付いた時、また道が濡れていたら今雨が降っているのか先程まで降っていて濡れているのか雨を直接見るまでは分からないように見方によって気づきがある。昨日まで仲良くお喋りをしていた仲間に今日ふとした表情が気に入らないからと印象が自分の中で勝手に変わってしまったり。人は物事をこうであるだろう、こうあるべきだろうと勝手に想像している。個人の頭の中には小さな世界があって、またそこに住む人の性格も十人十色だ。同じ人間であっても気分というものがある。それはその世界にいる自分の分身が代わり代わり出ている。でないと疲れる。相手の反応によって自分の思考は変化していくように相手もまた自分の相手の思考に少なからず影響を与えている。無関心な人間などこの世に存在しない。という考えも自分の固定観念なのだ。前置きはさておきここからはこの変化によって完璧を強いられてきた人間の話をする。

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