小説の書き方(無益)
芯食ったタイトルですが、無益なんかいと。
まぁ、何かっていうと改稿が終わって、担当編集者さんに提出して暇になったのでなんかエッセイでも書こかなと。
で、改稿での発見みたいなことでも書いてみるかということで。
しかし、久々に編集画面開いたら毎日のようにこのエッセイ読んでくださる方がいてビックリしましたね。
これいつから更新してないっけ? ちょうど一か月くらいですか。
そんなにこのエッセイを好きでいてくれる皆さんは、是非本買ってくださいね。あとお友達にSNSやリアルでも布教してください。
私は読者の皆さんをお友達と思っていますから、お友達の本があんま売れてないぞ!と、和田さんを売れっ子作家にすべく当事者意識を持って広めていきましょう!
まぁぼちぼち今回のお話書きますか。
別に創作論みたいなことではないですし、小説がこうやったら書けるとかそういうことではないです。
まず私という人間の性質としてなんでも8割くらいで「こんなもんでええか」と手を放す悪癖がありまして。
なんでそんなことになっているかというと、テストとか受験とかって満点獲らなくていいっていうことを体感として知っているからなんですよね。なんでも完璧にやるってのは無理な話で全教科満点獲らなきゃって意識で挑むと、獲れなかった時に心が折れるじゃないですか? でもまぁぶっちゃけ8割くらい獲れるようにやっときゃ、下振れてもボーダーラインは超えるんですよね、
所謂、難関大学って言われるような大学の合格最低得点って60~65%とかなんで1/3くらい間違っても受かっちゃうわけですよ。ボーダーラインを1点でも超えれば通ると考えれば、結構捨てても大丈夫な要素っていうのはあるわけですよね。
麻雀でも絶対に見逃したらヤバいところは集中して見てるんですけど(親のリーチの時の河とかドラポンしてる相手の手出しとか)、まぁ間違えても誤差の範囲かなっていう時はけっこう雑に打ってもそうそう成績に影響ないでしょっていう考え方でやってます。
この悪癖が小説っていう趣味においてもしっかり発揮されていまして。
連載じゃなくて、長編1本を一気に書きあげた時に8万字しかないんですよ。自分としては10万字くらい書いたなっていう体感で。10万字くらいはないと収まらないだろっていうプロットなのに。
もともとかなりシンプルな文体と省略の美学みたいなものがあるにしても、そんなことなるかね、と。
じゃあ、これがよくないねって話かっていうとそうでもなくて。
個人的には結構いいんじゃない?って思ったっていう話です。
最初に80%くらいの分量で最後まで書ききってから、改稿・加筆で残りの20%埋めて完成度を100に近づけていくっていうのが手応えあったんですよね。
最初からいきなり完璧な原稿にするぞ!って書き始めると、いつまで経っても最後まで到達しないとか、何回も途中で書き直したりしてゲシュタルト崩壊みたいなことになりかねないんですけど、「とりあえずこのシーンはこんなもんでええか」の精神でどんどん先に書き進めていくと楽しいまま最後までいけるなと。
というか連載じゃないとそのくらいの気軽さじゃないと私には書けぬ。
ただ、私は自分のことを信用していなくて80%くらいなんだろうなっていう自己評価なんで、2割くらい足したらちょうど良さそうっていう感触を持ってるんですけど、完成は完成してるんで80を100だと誤認しているケースもありそうです。
手抜き癖が染みついていくと、どんどんそのラインが下方修正されていく可能性はありますし、とりあえず今の8割くらいの感じは何事も維持していきたいですね。
ちなみに今回、私は忙しそうな売れっ子作家のお友達に原稿を送りつけたり、担当編集者さんにどこ足りないと思います?っていう図々しい質問をするなどして2割を埋めた……つもりですけど、どうなんですかねぇ。
今年度中に本が出るなら埋まったということになりますし、出ずにカクヨムで供養しまーすとか言い出したら、結局足りてねーじゃねーか!とツッコんでください。
ではでは。
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