次があるとは思ってない(コラム)

 ただそう思っている、というだけですが、別に「次がある」とは考えてないんですよね。

 デビュー作が同時に商業引退作になる可能性は高いでしょう。

 出版不況のこのご時世に単著を一冊出していただけるだけでとてもありがたいことで、これをきっかけにどんどん本を出して売れっ子になってやろうなんてことは微塵も思わないです。

 また公募でイチから再チャレンジしたり、カクヨムやハーメルンで趣味で書いたものを細々と発表していくのも悪くないなという風に考えていますので。

 とはいえ売れなくていい、とも考えていないというか、当然ながら赤字はヤバいなとは思ってるんですよね。

 自分一人でやってるなら、極論一冊売れればそれで作った意味はあったと思えるんですが、多くの人にかかわっていただいて、コストをかけてもらった以上はその分は回収していただかないと申し訳が立たぬ、という気持ちはあります。

 あと自分が爆死したがために、出版社にカクヨム発の文芸書ってダメなんじゃね?と思われて、編集者さんが今後オファーするのを躊躇ってしまうとかもよくない。

 できれば、評価保留になるくらいのラインくらいまでいってほしい。

 そりゃ、ベストはあの本が売れたなら埋蔵金埋まっているのでは?みたいな感じでいっぱい一般文芸やキャラ文芸にも書籍化の声がかかる、みたいなことなんですけど。

 それこそ同志少女やほねがらみといったヒット作のおかげで自分にもお声がかかったと思っているんですが、そこに水を差すのは嫌だなぁと。

 というわけで、決して安くはない単行本ですが是非お買い上げいただきたいですし、宣伝の拡散などもお願いしている次第です。

 書籍そのものも買って損をしたとは思われない良いものになってきてもいますので。

(優秀な編集者さん、校正者さんのおかげで本文もカクヨム版よりだいぶ質が上がっていますし、装丁画もラフを拝見しましたがお洒落でとても良いものになりそうです。装丁家の方もベストセラーを何冊も作っている超一流の方です)


 今週末に手続きが済んで、来週頭には予約が開始されるというお話ですので、なにとぞスタートダッシュ予約をお願いいたします。

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