三話
軽い夕食を済ませ、そろそろ帰ろうかと思っていると、後ろから声をかけられて俺は振り向いた。
「いたいた新入り。今夜はまだ仕事だぞ」
俺は首をかしげる。ここ数日、昼間は新入りらしく、しっかり館の掃除をこなしたが、まさか夜もやらせる気じゃないだろうな――そんな心の声が顔に滲み出てしまったのか、やってきた吊り目の男は嫌らしい笑みを見せた。
「残念だな。帰ってママのベッドに入るのはまだ早いぞ。今夜は夜番だ」
「はあ、そうなんですか……」
俺は内心ほっとした。掃除でなくてよかった。まあ、普通に考えれば朝から晩まで掃除だけをやらせるわけはないか。
「来い。行くぞ」
男に連れられ、俺は廊下に出た。壁にかけられたろうそくの明かりが周囲を照らしているが、その小さな明かりを飲み込むほどに辺りは夜の闇に染まっている。少し肌寒くなったそよ風が俺の前髪を揺らし、かすかな潮の香りを残していく。
「どこへ行くんです?」
俺は前を行く男に聞いた。
「前庭だ。今夜はそこで一晩明かしてもらう。だが寝れば給料はなしだ。当たり前だけどな」
「その場を離れるのは?」
「駄目に決まってんだろ。何で離れる必要がある」
「用足しとか……」
「漏れそうな時は他の夜番に言ってから行け。……言っとくが、嘘はやめとけよ。前にションベン行くって言って、そのまま朝まで寝てたやつがいたが、次の日、腕折られてかなり難儀してたからよ。そうなりたくなきゃ、せこい気は起こすな」
夜番をさぼったくらいで腕を折られるとは、たまったものじゃないな。少しは自由行動ができるかと思ったが、まだ慎重にならないと駄目なようだ。
廊下を進み、館の正面の大きな扉を開けて外に出た。その眼前には芝やタイルが敷かれた広い庭が広がっている。一応植木も植えられているが、あまり綺麗に手入れはされていない。ゼルバスはこういうところに気を遣う男ではないのだろう。タイルの敷かれた道をずっと行けば正門があるが、そこにはまた別の見張りが立っている。俺はこの庭だけ見張ればいいようだ。
「何かあれば俺は一階の部屋にいるから、知らせに――」
男がそう言った時、どこからか伸びやかな、鳥の声にも似た音が響いてきて、俺の意識は夜番からそちらへ一気に引かれた。遠くから聞こえる波の音が静寂の空間で繰り返される中、それよりも大きく高い音が、ほど近いところから聞こえてくる。これは、笛の音か……?
「ちっ……今日もやってるのか」
男は舌打ちし、なぜか忌々しげに表情を歪めた。
「この音は?」
俺が聞くと、男は大きな溜息を吐いてから言った。
「聞いてわかるだろ。笛だよ」
「一体誰が?」
「ボスの本命だ」
あの女が――少し驚きつつ、続けて聞いた。
「こんな時間に何で笛なんか……」
「こっちが聞きたいぜ。まったく」
「毎晩こうして笛を?」
「毎晩じゃねえが、夜になると頻繁にこの庭で吹いてるんだよ。上手く吹いてくれんなら、いい子守歌にもなるが……これだとな」
言って男は呆れたように首を振る。俺は笛の音に耳を傾けてみた。音自体は耳を塞ぎたくなるような悪い音には聞こえない。澄んだ高音で、まるで鳥のさえずりのようにも感じる。問題は旋律だ。あまり聞き慣れない、異国的な独特の音階の音楽は、最初こそすんなりと流れて想像の景色を思い浮かばせてもらえるのだが、一定の箇所に差しかかると、吹き手は決まってつかえていた。間の抜けた音が出て調子を狂わせてしまう。そうすると音楽は再び最初から吹き直される。だがやはり同じ箇所でつかえ、音楽は最初に戻る――どうやらエメリーは練習をしているようだが、繰り返す波音とは違い、いつまで経ってもなめらかに進まない音楽をこうも繰り返し吹き続けられては、男がこんな表情になるのもうなずける。
「館で仮眠してると、この笛が聞こえてくるんだが、いつも同じところで間違えやがるんだよ。耳栓も大した効果はないし、吹きたいなら昼間にしろってんだ。寝たくても寝られねえこっちはいい迷惑だよ」
「本人には言いました?」
聞くと、男は俺をじろりと睨んできた。
「馬鹿かお前は。相手はボスの女だぞ。しかも本命なんだ。下手に苦情なんか言ったら一体どうなるか、それくらいわかるだろ」
「そうですが……ボスはこの笛の音について、何も言わないんですか?」
「言うわけないさ。あの女をボスは甘やかしてんだ。逆に好きなだけ吹けとか言ってるかもな」
「ボスの部屋にも、この音は聞こえていますよね」
「多分な。でもボスは毎晩酒を飲んでるから、そのまま寝ちまえば聞こえないんだろうさ。俺も酒が飲めれば、こんなの無視して寝られんだが……」
男は歪めた表情で笛の音の響いてくる方向を睨んだ。そんな迷惑をかけていることを知ってか知らずか、静寂を追い払うような高音の笛の音は途切れずに続く。今夜も男の仮眠は熟睡までいきそうにないな。
「俺は行くから、しっかり見張れよ。……ああっ、苛立たしい音め!」
そう吐き捨てて、男は館の中へ戻っていった。
独りになった俺は改めて庭を見回した。暗く広い庭だが、月明かりがあるおかげでどうにか全体を見ることができる。ここに来て、館の警備は敷地の周囲に多く配置されているとわかった。ゼルバスは侵入者を強く警戒しているのだろう。だから敷地内の見張りの数は思っていたよりも少ない。前庭の見張りを新入りの俺一人に任せるくらいだ。侵入されない自信でもあるのかもしれない。しかし、すでに侵入は果たしてしまっているのだが。
できれば暗闇に紛れて庭以外の場所を見て回りたかったが、正門や塀の外を歩く見張りの目があり、それは難しそうだった。仕方ない。今回も部下に徹して夜番の仕事を全うするか。
警戒する素振りを見せながら、俺は庭を歩き回ってみた。特に異常はない。正門に立つ見張りは門の柱に寄りかかりながら大きなあくびをしている。かなり暇そうだ。視線を遠くへ移すと、暗い道の先には街の明かりが点々と見える。その横の黒い海の上には、煌々とともった灯台の光が浮かんでいた。それをぼーっと見ていると、波音が心地よく耳に馴染み、心が安らぐような感覚を覚える――が、それもすぐにあの音でかき消された。
同じ旋律を一体どれだけ繰り返しているのだろう。笛の音は一向にやむ気配がなかった。あえて近付かないようにしていたが、こんなに音を聞かされ続けると、やはり気になってきてしまう。それに、彼女をいつどこで見たのか、それもまだ思い出せないでいる。あまり関わるべきでないとわかってはいるが、個人的な理由は俺の足を笛の音の響いてくるほうへゆっくりと向かわせた。
庭の端、低木に囲まれた芝の上に、エメリーは姿を隠すように座っていた。橙色のドレスから伸びる素足は横に出され、その側には脱ぎ捨てたように靴が転がっていた。指先までほっそりとした両腕は、横笛を口元で構え、懸命に息を吹き込んで音を奏でている。長いまつげはうつむき加減に黒い瞳を覆い、その奥の光を隠す。ただ笛を吹いているだけだとわかっていても、目の表情が見えないだけで、その姿はどこか物悲しげに感じられた。だが一方で、月明かりに照らされた褐色の肌は銀色に神々しく輝き、旋律はともかく、音楽を奏でる姿は、その美しい容姿から、神話の女神のようにも見えた。
あまりに神秘的すぎる光景に、俺は溜息を漏らし、しばし見つめていた。すると、こちらの気配に気付いたエメリーは上目遣いに見上げてくると、笛を膝に下ろして練習を中断した。
「……あなたは、掃除してた新入りね」
怒るでも驚くでもなく、エメリーは淡々とそう言った。
「憶えてくれていたとは、光栄です」
正直な気持ちだった。これにエメリーは何の感情も見せず聞いてきた。
「何してるの?」
「夜番です。この庭を任されて」
「そう……」
興味などないのか、素っ気ない返事だ。
「そちらは、こんな時間に笛の練習ですか?」
手元の横笛を一瞬見下ろしてからエメリーは言う。
「ええ。上手く吹けなくて」
「なぜ夜に練習を?」
何気なく聞いた俺の質問に、エメリーは少し眉をしかめてこちらを見た。
「夜に練習するのはおかしい?」
「いや、昼間でもいいんじゃないかと思って……」
機嫌を損ねさせただろうか――そう思う俺を、エメリーはじっと見てくる。
「もしかして、あたしの笛、うるさい?」
ずばり聞かれて、俺は迷った。正直に答えるのはまずいとわかっている。だが嘘とわかる答え方でもまずそうだし……。
あれこれ考えていた俺だが、ふと見ると、目の前のエメリーはなぜか笑い出していた。さっきまでの素っ気ない印象が一気に吹き飛び、急に可憐な花が咲いたようだった。
「ふふっ、あなた、正直なのね。うるさいならはっきりそう言ってもいいのに」
俺の気持ちを察したエメリーは愉快そうな笑顔を見せていた。……周りは、彼女の性格を何か誤解しているのかもしれないな。
「他の人達はあたしに気を遣ってるのか、何も言ってくれないのよ。明らかにあたしが悪くても、これはこっちの責任ですとか言って、笑って済ませちゃったり」
エメリーというよりは、皆背後にいるゼルバスに気を遣っているのだろうが。
「もっと普通に話してくれていいのに。あなたも、何か言いたいことがあるなら遠慮しないで言ってみて」
口角を上げ、真ん丸な黒い瞳がまばたきをしながら俺を見つめてくる。この顔、どこで見たのだったか――頭の隅で考え続けながらも、俺はエメリーの言葉通り、遠慮なく言ってみることにした。
「じゃあ、一つお願いを。夜に笛を吹くと、館で仮眠する者が眠れないと言っています。なので、時間を変えるか、音の届かない場所へ行くか、もしくは練習の必要がないくらいに上達するか、そのいずれかを――」
「無理ね」
軽く息を吐いたエメリーは、首を傾けて俺に言った。
「なぜ、ですか……?」
不機嫌にはなっていないようだが、俺は恐る恐る聞いてみた。
「あたしは練習が必要だから笛を吹いてるの。そのために音の届かない場所へって言われても、それは館の外しかないわ。あの人は一人であたしを行かせないだろうし、そんなことにわざわざ付いてきてくれる人もいない。時間を変えろっていうのも、あたしは……したくないわ」
エメリーの表情が少し曇った。
「昼間は何か都合でも?」
「そんなんじゃないの。ただ、あの人の側では吹きたくないだけ」
「邪魔でもされるんですか?」
これにエメリーは苦笑いを見せた。
「まあね。どこで吹いてても、音を聞くとやってきては、綺麗な音色だと褒めて酒を勧めてくるし。あの人は結局女と酒が飲みたいだけなのよ。だから酔い潰れて寝た夜じゃないと……。あたしにとって、この笛を吹いてる時だけが心を落ち着けられる時間なの。何て言うか、不思議と懐かしさが込み上げてくる感じで……」
膝で握り締めた横笛をエメリーは穏やかな眼差しで見下ろしていた。
「故郷でも思い出すんですか?」
「……え?」
丸くなった黒い目が、なぜか驚いたように俺を見ていた。
「何で、故郷なの?」
「何でって……見たところあなたは南国人だし、吹いている音楽も、そっちのほうのもののように聞こえますが……」
この独特の音階の使い方は、この国の音楽ではないことは明らかだ。昔、南方からの客人のもてなしとかで、楽団が聞き慣れない音楽を演奏しているのを聞いたことがあるが、エメリーが吹いている音楽はそれに近いように感じた。俺は別に的外れなことを言ったつもりはないのだが……。
若干戸惑う俺に、エメリーは驚いた顔を身を乗り出すようにこちらへ近付け、聞いてきた。
「この音楽、あなた知ってるの?」
急に目を輝かせ始めたエメリーに、俺はやや身を引いて答えた。
「いや、知りませんが……ただ、曲調は南方の音楽に似ているかなと……」
この答えに、エメリーはがっかりした様子でうつむいた。
「そう……。じゃあ曲名はわからないわね」
「曲名? 音楽の曲名を、あなたは知らないんですか?」
聞くと、エメリーは薄く笑い、力なくうなずいた。
「曲名も知らないし、実は音楽も最後まで知らないの。吹けるのは途中まで」
つまり、よく知らない音楽を毎晩練習しているということか? その音楽に思い入れがあるにしても、それを詳しく知らないというのはおかしくも思えるが。
「周りにいろいろ聞いてみたりしたけど、ここの男達は誰一人音楽に興味を持ってなくて、何の手掛かりもなかった。でも南方の音楽だってことが初めてわかったわ。ここであたしの疑問に答えてくれたのはあなたが初めてよ」
柔らかい表情が俺に笑いかける。その笑顔から彼女の嬉しさが伝わってくる。こんな些細なことで喜んでくれるなら、もう少し協力してやりたいが……。
「あなたの故郷はどこなんですか?」
南方にはいくつもの国があり、音楽もそれぞれに特色があるはずだ。それを調べて似た音楽を探せば、曲名にたどり着けるかもしれない――そう思って質問したのだが、エメリーは逆に聞いてきた。
「どこに見える?」
微笑んだ顔が見つめてくるが、その目にはどこか真剣さも感じる。当ててみろということだろうか。俺は頭の中に広げた地図から南方の国々の名を選んだ。
「……ロビンブですか?」
ここは海沿いの小国で、この島と環境が似ているから挙げてみたのだが、エメリーは微笑むだけで何も答えない。どうやら違うらしい。俺は次の国名を頭の中で選ぶ。
「じゃあ、デファンザ?」
内陸の国を挙げるも、エメリーは口を開かず黙っている。これも違うのか。あとは――
「プリネード?」
適当に挙げた国も、エメリーは無反応だった。同じ南国人なら、その見た目から大体どの国出身かがわかるかもしれないが、北方に住む俺の目には、褐色の肌を持つ者は皆同じ顔の作りにしか見えない。反対に南国人も、北方の国々の人間の見分けはできないのだろうが……。とにかくお手上げだ。さっぱりわからない。
「たくさんの国を知ってるのね。旅でもしてたの?」
不思議そうな目が俺を見る。
「地理学が好きで。以前学んでいたんです」
学んでいたのは本当だが、それは仕事のためだ。だが結局、南方へ行くことはほとんどなく、今のところ役には立っていないが。
「もう降参です。答えはどこですか?」
そう聞くと、エメリーは首をかしげて俺を見上げた。
「さあ? どこなんだろう……」
笑って肩をすくめたエメリーは答えをはぐらかした。教える気はないらしい。まあ、そこまで知りたいことではないし、構わないのだが……隠されると、少し気になってしまうのは人間のさがだろうか。
風が低木の間を通って、エメリーの黒髪をさらりと揺らしていった。それがやむと、エメリーは芝に手を付いて立ち上がった。
「夜風でちょっと冷えたわ」
長い髪を邪魔そうに肩にかけ、転がっている靴を履くと、視線を俺に向けた。
「話し過ぎたわね。ごめんなさい、仕事の邪魔して。練習は控えるから」
そう素直に言われ、微笑まれると、俺は何と返せばいいのかわからず、ぎこちない笑みを浮かべることしかできなかった。
「……ボスの元へ戻りますか? それなら送って――」
「大丈夫よ。自分の部屋に戻るだけだし」
「夜はボスと一緒にいるんじゃないんですか?」
これにエメリーは、やや表情を険しくさせた。
「恋人ならそうでしょうね」
「あなたは、ボスの恋人でしょう?」
当然の認識を言ったつもりが、そんな俺をエメリーは刺すような眼差しで見てきた。
「冗談はやめて。あたしがいつあの人の恋人になったっていうのよ」
「でも、周りはそうだと……」
エメリーは不機嫌な顔で大きく溜息を吐いた。
「勝手にそう言ってるだけよ。……確かにあの人には助けられたけど、だからって恋人になった覚えはないわ。あたし、あの人に触れられると氷水をかけられたみたいに寒気がするの」
そう言う顔にも口調にも嫌悪感が強く出ている。エメリーがゼルバスを嫌っているのは何となく感じてはいたが、ここまでとは……。だが、それほど嫌っているのなら、なぜここにいるのか。俺は聞いてみた。
「恋人にされたくないのなら、一緒にいることはないんじゃ……」
するとエメリーは、ふっとうつむき、答えた。
「できるならそうしたいわ。でも、あたしは独りで生きられない。だから、あの人を利用してるの。居場所を借りてるのよ。ここに我慢しているのは、ただそれだけ」
ゼルバスに媚びない姿は他の女達と違うと思ったが、それは本命という地位を得た優越感や余裕からくる態度だと考えていた。だが彼女にそういう気持ちはないらしい。他の女達も、ある意味ゼルバスを利用しているとも言える。不法に蓄えた財力で着飾り、一緒に飲み食いして楽しい時間を過ごす。女達は少なくとも自らの意思でゼルバスの側にいる。しかし、彼女はまた違う利用理由のようだ。日々を生きるため……というのは大げさだろうか。だが表情を見る限り、どこか窮したような、苦悩の色が見える気がした。月明かりも相まって、色濃い影が彼女の内面の影まで浮かび上がらせているようだった。うつむく黒い瞳がもの寂しく感じるのは俺の気のせいだろうか。
すると、はっとしたように顔を上げたエメリーは、見ていた俺を力強く見据えると言った。
「今言ったこと、あの人に言ったら、許さないわよ」
「も、もちろん。何も聞かなかったことにします……」
俺は作り笑いを浮かべ、すぐに答えた。……お互い、苦労する立場なようだ。
しかし、次の瞬間には笑みを見せたエメリーは、よしとでも言うように小さくうなずくと、低木の間を通って館へ向かおうとする。が、ふと足を止めると、長い黒髪をふわりと揺らして、俺に顔を振り向けた。
「そう言えば、あなたの名前、聞いてなかった」
「俺は、アンジェロス・アリオンです」
「アリオン……あなたとは話が合いそう」
艶やかな口元の微笑に、俺はまばたきができなかった。エメリーは構わず館へと姿を消していった。あんなに美しい笑みなのに、なぜ思い出せないのだろう。頭の奥に引っ掛かり続けるもやもやは、まだ正体を現してくれそうになかった。
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