『エル・ブレイク』~俺の後輩達がやってるゲームをやる事になったんだけど、ゲームはともかく後輩が可愛くて今日もヤバイ~とか思ってたら、全員家に来ることになったんだが!?今日から同棲生活?!

常闇の霊夜

第1話『高校二年の夏』


 高校二年生の夏……。夏と言う時期は好きだぜ?夏休みがあるからな。夏休みが好きな理由?そりゃまぁ……。


「せんぱーい!おはようっす~!」


「よぉ、おはよう。今日もいい天気だなぁ」


 コイツらと一緒にいれるからだ。俺が二年生になって、すぐ出来た後輩がいる。それがこいつ、『栗奈くりな里奈リナ』。他に二人いるが、まだ来ていない。さて、この里奈と言う奴だが、可愛い奴だ。大体150センチの身長に、橙色の髪、そして何より、俺なんかに構ってくれるから、可愛い奴である。とりあえず頭を撫でてやると、頭をこちらに寄せてくる。可愛いね。


「そうっすね!あ、先輩、今日もウチに来ます?」


「どうするかなぁ……」


「ヘイ!『海月くらげ』!ハグデース!」


 考えていると、前から来たもう一人の後輩、『リル・ゴールド』がいきなりハグをしてくる。アメリカから来た可愛い奴である。金髪ムチムチで、服が悲鳴を上げている。やはり身長2メートル越えは伊達ではない。それにおっぱいがデカいので、この位置だと胸が顔に直撃するうわぁやわらかいなぁ!


「むぅ!リルちゃん!先輩はウチが最初に誘ったんすよ!」


「まぁまぁ……。と、とりあえず放してくれリル」


「ハイ!デハ里奈も……」


「あっちょっとウチは……ふひゃぁ!?」


 ふぅ、リルのハグはヤバいな。あの体であのハグだからな、襲われても仕方ないと思うが……。俺がいるからな。あいつはいい後輩だから、命を賭してでも守る価値がある。里奈ももちろんな。しかし、あと一人いたはずだが……。今日は来てない感じ?


「ほどほどにしてやれよー」


 そう言っていると、誰かに服を掴まれる感触がする。どうやら来たらしい。振り向いてみると、三人目の後輩である『外郎ういろうみたらし』である。こいつは外に出るのと人と付き合うのが苦手らしいが、まぁ可愛い奴である。髪の色はあずき色と、ちょっと変わっているが、それを言ったら里奈はどうなると言う感じである。ちな身長は里奈と同じくらい。


「……ん、……来た……」


「はい、今日も偉いね」


「……ん♡」


 こいつは俺に頭を撫でられるのが好きらしい。可愛いね。それはそうと、そろそろ学校に行かないと不味いのでは?時計時計……。


「あっ!」


「どうしたの!?」


「ワッツ!?」


「……きゅう」


「時間が無い!走るぞ!」


「げ、もうそんな時間なんすかぁ?!分かったっす!」


 まぁこんな感じだよ、俺の日常は。可愛い後輩三人に囲まれて毎日最強に楽しいからな!しかし、この時俺は知らなかった。まさか俺が楽しみにしていた夏休みで、とんでもないことが起きることになると……。

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