長期投資家の仕事とは?
タイトルの答えは情報(IRやニュースサイト)の把握だ。
企業の安値の定義は3か月ごとの決算のたびに変化する。
企業の業績見通しやマクロ経済の状況が刻々と変化するからだ。
会社の末端での仕事は平たんなことが多いが、地球全土で業務を展開してる
外需産業は毎日大変な変化が起きている。社長時代の電算の永守さんは
毎週土曜日に全世界の支社から1,000通のメールに返信していた。
長期投資家の仕事は第一にマクロ経済の把握だ。
ニュースサイトのチェック自体が仕事だ。
★人を使う側の立場に立って物事を見る視点が必要だ★
企業のファンダメンタルもこの視点に立たなければ理解はできない。
大局を見る。俯瞰(ふかん)する。小さなことに動揺しない。
★だが多くの個人投資家は使われる側で判断してる★
その場その場の感情に任せて取引をしている。小物である。
全体を見る能力のない人間はリーダーには適さない。
投資家に求められるのは、第一に指導する人間としての素質である。
状況が把握できていれば、昨日の安値で銀行株を手放した95%の
個人投資家と逆の道を行くことができる。繰り返すが、
長期投資家の最大の仕事はニュース(情報)のチェックだ
だが情報を正しく分析するために日々勉強が必要なことも確か(゚Д゚)
恥ずかしいことに筆者の身内(姉)にもこの長期投資の基本がわかってない
人がいるのだが、保有銘柄というのは、長期と決めたからと言ってただ
放置すればいいわけではない。仮にそれが適温相場ならよい。
だが現在はFRBの利上げ最終局面と目される時期であり、FRBの動向に多くの
投資家が注目している局面である。ウ戦争も継続中である。
中国とロシアの結びつきの教科から、ロシアを含む中央アジア諸国と、
それ以外の全キリスト教圏との敵対関係が明確になりつつあり、軽工業主体の世界から重工業主体への産業構造が変化しつつあり、同時に脱炭素、高金利、インフレ継続と19年以前と完全に世界が変わってしまった。
この変化を捕らえられない人間は銘柄選びも間違えるし、
そもそも「なぜこの銘柄が下がったのか?」「これは売りなのか買いなのか」
この判断ができないのは致命的であり、目隠しをして森をさまようのに
等しい愚行である。だからこの部分に関して君達を俺が指導している。
すぐに覚えなくてもいい。ゆっくり学んでいけばいい。
この部分さえ間違えなければ損を出すことは理論上ないはずだ。
例えば日本郵船の中期経営計画書は100点満点の内容だったが、
掲示板の連中は「26年に利益がこんなに下がるならもう終わりだな」
と一点しか見ないが、実際は財務アロケーションで膨大な自社株買い、配当支払い、脱炭素への投資、留保分のキャッシュなどが明確に示されていた。
そしてこのことから商船三井も同じく素晴らしいIRを出すことが
もはや明白となる。海運3大手は保有安泰銘柄となるだろう。
我々は企業の将来価値に対してお金を投じるのだ。
「良い」か「悪い」の判断を誤るかどうかで
将来リターンに1,000万円の差が出るかもしれない。
これは決して大げさな数字ではない。
繰り返すが「良い」か「悪い」か。資産運用においてその中間はない。
ここで、この判断で将来の勝ちと負けが決まる。
単純な二元論だ。金融の世界の置いてその中間はない。いるとしたら
現金を大事に持って利率0.002%で遊ばせてい人の事だろう。
最も愚かなのは、その銘柄をすでに売るべきなのに持ち続けて利回りが得られないことである。その資本は明確に負債であり、投資家としては致命的なミスになる。
持つべき銘柄、売るべき銘柄、新しく買い付ける銘柄は刻々と変化している。
とある銘柄をあくまで投資目標として25年まで保有としても
それはあくまで計画であり机上の空論だ。
実際に物事は計画通りにはならないので細かい修正をする。
その修正をするのは自分自身だ。
銘柄数が30を超えてくると一つの仕事にまで発展する
安値の定義について改めて書いておく↓
俺の判断する安値はマクロ経済、企業の業績、財務、PER、PBR、信用倍率を
総合的に判断して、2年先までにその株価より上がるかどうかが判断基準
blackさんのUFJは900円がその安値に値する。よって買いの判断
昨日はそれより株価が下落したが、それは安値の安値。買い増しする
マクロ → 日銀の利上げ確実。世界経済は回復傾向
業績 → 貸出利ザヤ増、世界の利上げ停止が近いため保有債券の含み損解消
財務 → 良好。増配確実
PER,PBR → バリュー株。解散価値を下回る
上記の判断を実施するために必要な知識は
①企業業績の把握(最低過去5年分。財務データでざっとでよい)
➁業務内容の把握(できれば全セグメントの大まかな内容を空で言えるくらいに)
③将来の利回りを計算(含み益と配当利回りの合計)
チャートを見ていくらだから安値、ここを下回ったら安値ではなく、
安値は安値。どこで買おうとも将来有望なのに解散価値を下回ってる企業は
その時点の価格で買い、たとえ含み損になったとしても相場の上昇と共に
回復するから長期的には損を出すことはない。
安値と判断したらその段階で買うのだが、少し先の未来が分かって安値が分かる。
過去のチャートだけを見て買うのはあまりお勧めしない。投資とは未来を見据えて
行うものだが、多くの素人は「昔は~こうだった」としか言わないことに驚く。
筆者の保有する安川電機は22年の暴落で20%株価が下落し放置したが、
今は含み益に回復している。その間に配当は二回も得た。これは保有証券(株式の)利回りが完全にプラスである証拠だ。証券の価値とは、将来得られるであろう利回りで示すもの。よって未来の価値から現在の株価を割引いて判断するのだ。
安値とは、ファンダメンタルで判断するのが証券投資の古典的手法で
最も確実な手段だが、これができるのはプロ級やハイアマチュアの投資家だけだ。
「三菱UFJはもう終わりだー」と昨日掲示板で騒いでいた連中、
あるいは昨日の終値で空売りを入れてしまい焼かれている連中。
彼らは①から③の把握はもちろんできてないが、そもそもニュースサイトで
日米の金融当局者がSUV破綻について広範囲の影響がないとこと伝えているし、
UFJの保有証券は決算説明資料に記載されているが、ほとんどが国内債券や
米国債券である。低所得者向け融資のサプライムを発端としたリーマンショックと
比較するのはあまりにもおかしい発想だ。世界の債券市場の値動きを注意深く観察すれば株を売りまくって国債を買いまくっていた動きが把握できたはずだ。
株主とは、企業のオーナー兼を分割して保有する者である。
その銘柄を買ったからには自分が所有者として業務を監督する役割を担うものだ。
その監督業務を放棄し、株価が暴落したら怖くなって逃げ出すような輩
には資産運用はできない。
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