ササザラシ1


 隆起や沈降した大地、地表を這う木の根、まばらに存在する倒木や岩石郡。

 それら樹海の特性上、アクリスとアクアの足では負担が掛かり過ぎる。ここまでの道程も合わせて、彼女たちはよく走ってくれた。

 帰りのために足を休めておかなければならないし、山道に駐屯する兵士たちに二人を預けて来たことは妥当な判断だと言えるだろう。


 俺たちは自らの足で、森を駆ける。


 アクリスティードには劣るものの、深い森の中たった三キロメートルを進むには五分と必要ない。


「そういえば……」


 駆けたままにーー速度を緩めず、デイネスは口を開いた。


「入学試験で体力測定やったろ? 結果はどうだったんだ?」


 意図して隠しておいた訳では無い。単に自分の口から言う必要はないと留めておいたこと。

 どのみち俺の記録は隠しておけない事だと思っていた。


「ナノカから聞いていないのか?」


「ナノカの記録は聞いたけどな。トーヤの記録は聞いていないよ」


 てっきり。

 ナノカが言っているもんだと思っていた。

 言いやがると疑っていた。

 思えば確かに。聞いていたとしたら、デイネスは必ず笑いに来てただろう。しかし、そうはなっていなかった。

 疑って申し訳ないな。帰ったら謝ろう。

 とすると、だよ。

 ナノカの記録は聞いたのに俺の記録は聞きに来なかったことを考えると、そんなに興味がないのかな?

 それはそれで、少し寂しい。

 拗ねたりはしないけども。


「それで、どうなんだ?」


「体力測定か。あまり覚えてないな」


 手元に記録用紙もないし、確認もできない。


「だいたいで構わないよ。今後はそれに合わせて稽古を付けてやる」


「余計言いたくないんだけど……」


「ほう? 思いの外、悪かったんだな?」


 ニヤニヤと此方に顔を向けているのが分かる。

 俺は依然として正面を向いているから周辺視の情報になるけど多分、間違いないだろう。


「点数的には悪くない……と思うんだけど」


「確か、60点が満点だったな?」


「うん」


 絶対ニヤついてこっちを見てる。間違いない。


「何点だったんだ?」


 くそっ。

 言いたくねえ。


「60点」


 嘘をついてみた。


「嘘つけ」


 看破された。

 なぜだ。


「お前の性格上、満点を取ったなら確実に報告をしているはずだ」


 なるほど。よく分かっていらっしゃる。

 はぁ。

 こうなってしまった以上は仕方ない。白状するしかないか。


「絶対に笑うなよ?」


 それでも一応、釘を刺しておいた。


「笑わねえよ。お前は俺をなんだと思ってるんだ?」


「自分の優秀さをひけらかして、人の不出来を面白がる奴」


「最低な認識だな!」


「まあ半分冗談だから気にするな」


「半分かよ! え? 俺ってそんな人間なの?」


「優秀さをひけらかすことはしないけど、人の不出来は笑うだろ?」


「笑わねえよ! 俺が笑うのはお前だけだ」


「最低か! そこは全部否定してくれ」


「他人を笑うだけの奴よか少しはマシだろ?」


 それは確かに。

 俺は他人ではない……か。

 家族だからこそ見せられる本性があるってやつかな? そう考ると悪い気はしない。良い気もしないけど。


「……確か、52.5点だったかな」


「へえ、すごいじゃねえか」


「アンタなら60点取れるんだろ?」


「そりゃあそうだが、それは今ならばというだけの話だ。お前と同じ頃の俺じゃあ40点取るのも怪しいくらいだよ」


「本当に?」


 化け物よりも化け物じみた身体能力を持つ男が、俺よりか不出来だった時代がある。

 一聞しただけでは信じられなかった。


「本当だ。血反吐を吐きながら……というよりも、生きるためには血を流さなければいけない時代だったからなぁ」


 平和な時代になったもんだよ、と。感慨深そうに、デイネスは言う。

 相手が人じゃないというだけで、絶賛、死線に身を投じようとしているわけだけどーー

 いや……、相手が人じゃない。

 それこそが重要な事か。


「ナノカから一つだけ聞いたけどーー」


 やっぱり言ってんのかよ。

 謝罪は取り消しだ。


「反復横跳び……じゃないな。今は……なんだっけか……瞬発力って言ってたかな? それが凄かったって」


「瞬発跳躍力か?」


「そう、それだ。それが凄かったんだろ?」


 凄かった、か。

 確かにこの記録だけは誰にも負ける気がしないと自負しているけれど……しかしどうだろう。

 ここで自慢げに記録を言った場合と、謙遜して言わなかった場合ーーどちらが今後の訓練内容に改善が見られるだろうか。


 自慢した場合、デイネスならきっと。

『へえ。そんなに素早く跳び回れるなら今後はもっと剣速を厳しくしても避けられそうだな」

 とか、言いそうだ。

 謙遜した場合はどう言うだろう。

『だったら、もっと素早く動き回れるように特訓しないといけねえなぁ』

 若しくは。

『俺の稽古もまだまだだって事だな。これからはより一層厳しく努めるか』

 とかだな。

 どの道、稽古量が増える事になるのか。

 素直に称賛してくれる可能性は大いにあるけれど、そこで留めておいてくれないのがデイネスという男である。

 最強を目指してはいないのに、強くなりたいと教えを乞うたその日からの訓練が始まってしまったからな。

 ここは言葉を選ばなければ痛い目を見る。


「トーヤ止まれ」


 意識を引き戻す声が掛かる。


「これを見ろ」


 デイネスは言って、腰を屈めてから地表を隠している落ち葉を払う。

 その下。

 そこには針で突いたような跡が二〇ほど、綺麗な一列縦隊を成して地面に付いていた。


「こっちにもあるな」


 同じような跡が一メートルほど離れた場所にもあった。


「これは……足跡か?」


「その通りだ。トロールを殺したであろう生物の残した足跡で間違いない」


 針のような足、それも一箇所に複数の針穴が付いて居ることから節々に爪を持ち縦に長く着地する昆虫足である事が分かる。


「これが足跡だとするなら……標的は昆虫類。多数の爪を持つ生物は無数に存在するが、たったの一歩で二〇の爪痕を残せるのは昆虫以外に居ない、よな?」


 俺が知らないだけで、もしかしたら昆虫以外にもいるかもしれない。だから言い切りはしない。あえて問い掛けた。


「よし。他には何か分かるか?」


「うん……かなり深く刺さっていることから重さが分かる。五センチ以上地面に刺さっている足跡から推測するに……一〇〇キログラムは難いか。地面が乱れていない事も合わせて考えると立ち止まっていた可能性が高い」

 頷くデイネスを確認して俺は続ける。

「重さと足跡の長さから体の大きさも分かる。正確に把握できるわけじゃないけど……そうだなぁ。俺が推察するに体長は三〇〇センチメートル。若しくはそれ以上あるな」


「いいぞ。それだけ分かれば、おおよその体格、姿形が分かるはずだ。俺は当然知っているが……トーヤ、お前は――」


「足跡の位置関係がハの字である事、棘の本数、それからあの切り株ーー」


 デイネスの言葉を遮って、十メートル先に存在する斜めに切断された大木を指差して俺は言う。


「カマキリ。ハザンオオカマキリに間違いないーー」


 ハザンオオカマキリ。

 動物界

 節足動物門

 昆虫網

 二腕昆虫亜網

 ハザンオオカマキリ目

 ハザンオオカマキリ科

 ハザンオオカマキリ属に分類される大型昆虫。


 平均全長三〇〇センチメートル。

 通常、前二本、中二本、後二本の計六本の脚を有する昆虫類だが、この種は巨大な体格を支えるために胸部より二本多く脚が生えており、計八本の脚を有する。

 通常、六足以上の脚を持つ節足動物は多足亜門へとランク付けされてしまい昆虫とは分類しない。だが、ハザンオオカマキリのみ多足亜門に分類はせず前脚を腕として数えた二腕ふたわん昆虫亜網とランク付けされた。

 そのため足の数は六足、腕の数を二腕として数える。

 さらに、二腕(カマキリ目で言う前脚)は敵を捕えるために特化した凹凸のある鎌状ではなく、目前にある切り株が示すように、敵を切断するため特化した鋭利な刃物へと進化を遂げた奇形種である。

 

「ふっ。トーヤ……お前は今まで見てきた子達の中で一番優秀だよ」


「そいつは誉れ高いな」


「冗談じゃないぞ?」


「分かってるよ。ただの照れ隠しだ」


「言っちまったら隠した意味が無くなるなーー」


 さて、と。

 雑談はこの辺りで締め括り、デイネスは砂の付いた手を叩きながらに立ち上がって「行くか」とだけ呟いた。


 深い森の中。

 日没まであと少し。真っ暗闇とまではいかないけれど、すでにこの場は影に包まれている。


 地の利は敵にある。複眼を持つ昆虫たちの視覚性能に人類の目では到底敵わないから。特に、ハザンオオカマキリは夜になると単眼を閉じて夜目を開く。

 それが無くとも触覚が微細な温度変化を感知する。

 暗闇は奴の独壇場だと言って差し支えない。

 だからこそ、視界が闇に覆われる前に見つけなければならない。そして、一刻も早く討伐しなければならない。


「しかし、どうしたことかな。普通"ハザンオオカマキリ"は森の深部から出てこない筈なんだが……」


「エサでも無くなったんじゃねえのか?」


「そんな事になってたら一大事だぞ。深部の生物が絶滅に瀕してるって事になる。なにせ、奴はなんでも食べるからな」


「なんでも?」


「動くものなら何でも、だな」


 昆虫に限らず、動きさえすればなんでも食べるーー強い肉食性。

 熊をも捕食する凶暴性。


「危険度は6だったか?」


 ギルドの出している依頼の中に見かけた事がある。


「ああ。危険度は5から6強だな。今回の個体は6と見て間違いないだろう」


 デイネスと共に来ているとは言え、緊張が走る。

 ギルドの定める危険度6の目安としては、『武器と防具を完装した状態の成人が三〇名以上で徒党を組み、指揮系統を確立した部隊を編成する』そうした上で討伐する事が推奨とされている。

 あくまでも推奨。義務ではなくて推奨だ。

 例外はあるからな。

 それこそデイネスのような歴戦の戦士からしてみれば軽い敵なのかもしれない。

 だけど逆に、武具を身に付けただけの人間なら何人集まろうとも全滅を果たす。"部隊の編成"という言葉から分かるように、ただ居るだけでは意味がない。

 一集団が統率の取れた行動に尽力して初めて、討伐できるというわけだ。また、そうしたところで全員が帰還できるかどうかは不明瞭。

 危険度6とはそういう数字だ。


 俺はこれまでもデイネスに同行して数々の生物と戦ってきた。だけどその殆どが集団戦。単独で討伐したことのある敵は数匹、それも危険度4が最大だ。


 5を飛ばして、6の討伐、か。

 まあ、一人じゃないだけ安心かな。


「トーヤ気を引き締めろ。ササザラシ様のお出ましだ」


 足速を緩めてデイネスは言った。


 正式名称をハザンオオカマキリ。

 別名がササザラシ。

 鋭利な鎌によって獲物を縦に切り裂く様が、笹を晒したかのように軽々と見える事からそう呼ばれる。らしい。

 ギルドの依頼にも正式名称ではなく別名のササザラシと記されていたことを覚えている。


「うっ……」


 前方にて繰り広げられている光景を目の当たりにして、俺は思わず表情を歪めた。

 ササザラシは絶賛、食事中であったからだ。

 獲物はエストロールダグマ。

 発端の対象はすでに亡骸を埋葬しているから、現在食しているトロールは別個体。


 全身をズタズタに切り裂かれているトロールは首がすでに存在しておらず、腹部からは臓物が飛び出している。

 不快感、嫌悪感が募る。


「……晩飯を肉以外で頼んでおいて正解だった」


 言って、俺は思う。

 中でも特に、熊肉は当分食べられそうにない。


 未だ食事に夢中なササザラシの目に俺たちは映っているだろう。

 ほぼ360度を網羅する複眼による視覚性能。見えていないはずもない。

 単に、食事中だから相手にしていないだけだ。

 俺たちが危害を加えようとしない限りは安全だと言えるか。


「トーヤ。アイツの相手は任せても平気か?」


 デイネスが放った言葉の意味を正しく理解する。

 一人で討伐できるか、そういう意味の言葉だ。


「え、どうして……?」


 ササザラシから完全に目線を切るわけにはいかず、俺は流し目でデイネスを見る。

 その視線の先で、くいっ、と。

 デイネスは顎を上に持ち上げた。


「……そういうこと……」


 歯噛みをしながら呟いた。

 見上げる視線の先ーーそこには、高々と成長を果たした針葉樹の天辺に後脚をかけてコチラを見下ろすのササザラシの姿があった。


 二匹、いたのか。


 厄介なことに、目前の敵はともかく樹の上からコチラを見下ろしているササザラシは俺たちを捕食対象と認識しているのだろう。

 樹に対して並行に張り付く前傾姿勢。

 両腕を前へと突き出していて、今にも飛び掛かってきそうだ。


「俺とアイツが動き出せば……自ずと目の前の敵も食事を止めて動き出す。ササザラシは動く対象を優先的に捕食する傾向があるからな。俺たちが戦闘を開始したとしても、お前が動かなければ標的はおそらく俺になる」


 だから、出来なければ動くな。

 そう言いたいわけだ。


 デイネスならば二匹同時に相手取れる、とか。

 俺が一人で討伐できるかどうかが不安だ、とか。

 コイツらはまだ人を殺していない、とか。

 断念する理由を探すことに苦労はない――それでも、俺は自分の意思で同行して目標へと到達してしまった。

 二匹とも押し付けて良いはずがない。


「いや、やるよ。出来るかどうかは分からないけど、やるだけやってみる」


「人生は一度きりだ。ここで動かなくても責めはしない。お前が生きて帰る事が最優先だ」


「連れて来ておいて、それを言うのか?」


「敵を見据えるだけでも経験になる。強くなりたいと望んだのはお前だったはずだ」


 確かにその通りだ。

 強くなりたいと俺は言った。

 この場に同行させたというのも、彼はその願いに応えてくれているだけだ。

 生きて帰る事が最優先って言葉にも、なかなかどうして、賛同できる。

 三〇〇センチメートルを越える巨体。

 剣のような双腕。

 捕食されているエストロールダグマ。

 腰が引けてしまうには十分な条件が揃っていると言える。


「…………っ」


 一息に呑み込みたかった唾液が喉に痞える。

 

「そうか、分かった」


 デイネスは勝手に理解を示して剣に手を掛けた。


「だけど、逃げない」


 俺は言った。

 勘違いしてんじゃねえ、という意思をありありと分からせるように、強く言った。


「アイツは俺が仕留める。任せてくれ」


「ははっ……やっぱりお前は優秀だよ。優秀で、おまけに勇敢だな。もちろん、死力を尽くしてヤツを早々に仕留めお前の元へ駆けつけるが……」


「分かってる。助けを期待して戦うな、だろ」


「……よし。それじゃあまずはお互いの邪魔にならないよう頭上にいるヤツを引き離す。いいな?」


 俺が首を縦に振ったことを確認して、デイネスはジリジリと横に移動をする。

 少しずつ、少しずつ、離れていく。

 俺たちの様子を窺っていた頭上のササザラシの顔向きがデイネスに定められた。

 そして、一歩、下へ歩みを進める。

 目論見通り、デイネスが獲物として認定されたのだろう。


 一歩、また一歩と歩み寄ってくる。


「行くぞ」


 呟くようにデイネスは言って、走り出した。

 未だ食事に夢中なササザラシから離れるように、右方へと駆けていく。

 合わせて、樹に張り付いていたササザラシがデイネス目掛けて飛び立ち、追いかけて行った。


 俺は視線を切って、目前の敵を見据える。


 食事に夢中だった先ほどまでとは打って変わって、ピタリと動きを止めている。

 器用にも前脚で掴むエストロールダグマを離して、体をコチラに向けたーーいや、少しだけ左向き。俺に対して右後方を見据えている。

 それはデイネスたちが走り去った方。


 未だ微動だにせずに立ち尽くすだけの俺はヤツにとって獲物じゃないんだ。


 目前のササザラシが、動き始める。

 やはり、俺ではなくデイネスを獲物と定めているのだろう。此方はチラリと見ただけで、気に留める様子が見られない。


 深く息を吐いて、俺はぶらりと下がった手元に魔素を集めていく。


 俺が一人で討伐したことのある危険指定生物のうち最大が4。

 コイツは推定6。

 5を飛ばして、6の討伐ーー二人ではなく、一人で……。


 目算、三一〇センチメートル。俺のおよそ二倍。ハザンオオカマキリの腕の鎌の長さは一〇〇センチメートルを優に超えている。

 腰に結つけてあるテスカトラムスよりも長い武器。

 斬られたらやっぱり痛いよな。

 こんな山奥で一人寂しく最後を迎えたくはない。

 帰りを待ってくれている人達もいる事だし、悲しませない為に最善を尽くすとしようか。


 目前に据えるハザンオオカマキリが歩みを早めた。

 横を通り過ぎようとしている。俺は無視して素通りだ。

 舐めやがってーーとはいえ、動いていないからそれも当然か。


 集めた魔素が光を帯びる。

 魔素の集約が終わり、魔力と化した証。


 奴の頭が此方に向けられた。

 暗い森を照らす魔素塊。それに向きと速さの意思を反映させたものが魔力弾となる。

 目標はササザラシの頭ーー体格に比べて小さく備わる三角頭。

 的は狭いが狙えなくもない。

 照準を定めてすぐに魔力弾を放つ。

 無論、吹き飛ばすつもりで、だ。


 手元から離れて一秒後、狙い通りの位置に被弾を果たした。

 ふむ。硬いな。

 ピクリと動いたかどうか。

 触覚をへし折るくらいの威力は普通にあると思っていたんだが……、注意を惹きつけるのが精一杯か。

 コレが魔術士九級における今の実力。

 ともかく、奴は敵になった。

 ともすれば、殺されてしまう捕食対象に定められた。

 しかし、それで良い――そんな風に思い浮かべて、不敵に笑って見せる。


「さあ、始めようか」

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