彼女は子どもゆえ未来でなく、今この時の生に向き合えたのでしょうか。
大人であるほど未来に予測が立ち、食料がなく飢えて苦しんで死ぬかもしれない恐怖に押しつぶされてしまったのに対して、彼女は食料がなくなっても、周りの大人が死に絶えても、今の生のための行動を取ることができた。
経験を経て生を繋ぐ知識を重ねた大人ほど未来に来るかもしれない苦しみに耐えられず生を諦める、そんな矛盾的な面白さを感じました。
個人的な解釈なので本来の意図は異なるかもしれませんが、いろんな見方ができてとても面白い作品でした。
作者からの返信
accoさん、感想ありがとうございます!
素晴らしい解釈だと思います!
他にも作品書いていますのでもしよろしければそちらもぜひ〜。
こちらはまた違うテイストの作品ですね。ティルメイの足跡が地平線の向こうまで続いていた。希望を抱かせる最後に、ゾワッとしました。彼女がとうか生きていますように。大人の勝手な主張で、希望ある子供の命が奪われなくて良かった。