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 幸いなことに、シアの城下町で道具屋のお爺さんからおカネを援助してもらっているから護符の代金を心配する必要はない。とはいえ、1万ルバーというのは大金であることには変わりないし、あのお爺さんのご厚意を無駄にしないためにも経費は最小限に抑えたい。


 今回の出費は仕方がないけど、今後は少しずつでも資金を稼ぎながら旅をしていかないといけないなぁ。


 一応、当てはある。どれくらい稼げるのかは実際に試してみないと分からないけど。タイミングとしては次に大きな町に着いた時が良いかなと思う。


 ――というわけで、僕たちは村長様から話を聞き終えると紹介状を受け取り、村はずれの元・空き家にいるという神父さんのところへ向かうことにしたのだった。



 →86へ

https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652939009868

 

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