114
114
勝手に敷地内に入るのはマズイと思い、僕は門の前からしばらく屋敷の様子を窺うことにした。もし誰かが庭の手入れとか散歩とかで外に出てきてくれれば、声をかけるチャンスだってあるに違いない。
……でもそんな想いとは裏腹に、どれだけ待っても庭には人がやってこなかった。それどころか気配すら感じられない。
そもそも屋敷内に人はいるのだろうか? 留守だったら意味がないし、いつまで待てばいいのかも分からない。
「アレスよ、屋敷の前まで行ってみよう。このままでは埒が明かんぞ。時間だって無駄になるだけだ」
「う、うん。そうだね……」
僕は小さく頷き、外門に手をかけた。
→105へ
https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652939325227
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます