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僕はもうしばらく様子を窺うことにした。焦って間に入ったら、逆に揉め事がややこしくなるかもしれないから。あくまでも冷静に、中立の立場で事態を見守るのが最善だ。
でもそんな僕の想いとは裏腹に、不穏な空気はどんどん濃くなっていく。
「やはり貴様とは気が合わん! どこかへ去れ! さもなくば斬り殺す!」
「オイラと本気で戦おうってのか? 面白れぇ、やってもらおうじゃん。返り討ちにしてやるぜっ」
ミューリエは敵意をむき出しにしつつ剣を抜いて構えた。一方、タックはナイフを握りしめ、ステップを踏んで攻撃に備えている。
ふたりとも冗談でやっているという雰囲気じゃない。このままだと本当に戦いが始まっちゃう。イヤだよ、仲間同士で傷付け合うなんて!
もはや様子を見ているなんて悠長なことはしていられない。僕がなんとかしないと!
――さて、どうしよう?
●ふたりの間に入って仲を取り持つ……→28へ
https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652937527389
●ふたりを叱る……→22へ
https://kakuyomu.jp/works/16817330652935815684/episodes/16817330652937357309
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