先輩
僕は青春時代、孤独だった。
勉強やスポーツなんてろくにできなくて、みんなからの笑いの的だった。そのうえ笑いのセンスやコミュ力もなく、友達もいなかった。
そんな中でも僕がくじけずに頑張れたのは、茜先輩のおかげだった。
茜先輩はおしゃれで何でもできて、みんなからの注目の的だった。それなのに先輩は、いつも僕のことを庇ってくれたり、励ましてくれた。
僕はそんな先輩のすべてを自分に叩き込み、がんばった。
そして、先輩についていく自信がついたある日、僕は茜先輩と一つになった。
〈解説〉
茜先輩のことを「僕」は慕っていた。
ある日、「僕」は気づいてしまった。茜先輩の真似をすれば、すべてが上手くいくことに。
しかし、みんなは気味悪がって「僕」に寄り付こうとしなかった。
なので「僕」は茜先輩を消して……。
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