管理人付き私設トイレ(女性用)

  LGBT法案ができてから女性が公共のトイレに入れなくなった。

 最近では自称女性の男性が中で待機してるごとく個室にこもっている。

 失礼な話だが年配の女性以外は利用できないようになってしまった。

 駅はもちろんデパートのトイレなどは自称女性にあふれている。

 有名テーマパークも同様になってしまい対応に苦慮しているようだ。

 この法案は単に男性が女性トイレも使えるようになったというだけの話。

 じゃあ女性はどこのトイレを使えばいいのか。

 さらに想定外の影響が現れた。

 海外からの観光客が激減した、特に女性。

来日動機の一つに、きれいで無料な最先端のトイレがどこにでもあるということだった。

 目の前にそんな憧れのトイレがあるのに自称女性が入ってくるホラースポットになった。

 当然ながら国内旅行も女性だけのグループが消えた。

 ホテルのトイレが対応していないところがほとんどだからだ。

 男性が一人でも加わっているならばガード役として重宝しているようだ。日帰りのドライブなら携帯簡易トイレどうにかなるが、電車とかで近場で楽しむことは難しくなった。

 結局は自宅と知人宅だけが集まる場所となった。

 

 そこである人は考えた。

 海外では特に欧州では有料トイレが当たり前。料金を徴収する人もいる。

 日本もそれに習って私設トイレを設置する計画を立てた。

 クラウドで告知と拡散、スポンサーに女性用品メーカーなどを募った。

 下着メーカーや化粧品、生理用品、育児関係はもちろん、さらには食品メーカーまで多くの企業が賛同した。

 設置場所はコンビニの敷地内にして専任管理人の女性を雇った。

 ほとんどのコンビニに設置されるのに時間はかからなかった。

 私設なので利用者を選別することができるので、自称女性は全て拒否されることになった。

 性別変更済なら問題がないが、面倒なのが去勢済みだが手続きがまだとか、それが言葉が通じない外国人な場合は多少トラブルがでているようだが、そこはコンビニを使ってもらうしかない。

 無理に押しとおそうとするなら私有地に無断侵入として警察案件になる。

 非常直通ボタンも設置してあるし、隣がコンビニなので助けには困らない。

 まさかと思うが、女性盗撮犯がいるらしいので防御体制も整えた。

 室内は6畳ほどの広さで着替えや乳児のおむつ替えもできて、壁は無地で固い造りにした。

 備品は外から都度の持ち込みにして、余計なものは置いていない。

 管理人の女性が隅々点検をすることで安全安心に使えるようにした。

 この手法は電車や公衆浴場でも参考にされた。

 これまでの女性専用車は通常の車両の看板を架け替えただけだったが。

 座席を多くした専用車両にしたり、車両ごと専任のガードマンのような女性を配置して自称男性を排除した。公共交通とはいえ企業の敷地として管理されている。

 公衆浴場はシャンプーは浴場で用意したものか専用容器に詰め替えないと持ち込めないようにしたりした。

 まさかLGBT法案がこのように進化するとは。愚かな政治に対抗できる術を国民が持ち始めるターニングポイントになった出来事であった。


 

 

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