パンデミック3
先週まで僕はコロナに感染し隔離されていた。
診察に行ってすぐに隔離という入院を余儀なくされた
2週間ぶりに1人暮らしの部屋に帰ってきた。
急な入院だったので部屋はそのまま状態になっている。
残しておいた生ゴミや台所の洗い物もそのままになっている。
テーブルの上には鼻水をかんだティッシュがビニール袋に入っている。
もしやと思いコロナウイルスを残しておいた。
久しぶりの仕事に向かう。鞄の中には例のコロナを忍ばせている。
誰よりも早く会社に着いた。
上司の机の中の筆記用具などに例の物をこすり付ける。
いつも僕に恫喝してくる気に食わない男だ。
何事も無く一日が過ぎた。同僚は大変だったなとか声を掛けてくれたが、お互い仕事も溜まっていたので処理に時間を忙殺していただけになった。
一週間後に上司が隔離された。予定どうりだ。
運良く同僚には感染していないようで安心した。さすがに心が痛むようなことにはなって欲しくない。
世の中はコロナの感染が続いているのでまさか自分は疑われることは無いと思う。合法的に仕返しができるというわけだ。
そうだ、このウイルスを本格的に培養して販売してみよう。
世の中復讐したいが捕まりたくない人は多いはずだ。
パンデミックが収束することはなかった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます