二話

 事務処理や装備の手入れなどを終えて、カインツがやっと帰路についたのは、あと数時間後に夜が明けるという頃だった。早起きな鳥はもう目覚め、木の上で甲高く鳴いていたが、多くの人はまだ眠りの中にいた。暗闇と静寂に包まれる道を、外套のポケットに両手を突っ込んだカインツは歩く。冬の寒さと雨の冷たさで手足の先は凍える。だが幸い本降りだった雨は、自宅に近付く頃には弱まり、今はしとしとと降るだけになっていた。それでも一度濡れた体は氷を押し付けられたように冷え、温もりを欲する気持ちは動かす足を速めていく。


 民家が並ぶその一角にカインツの自宅はある。二階建ての、夫婦で住むにはちょうどいい大きさの、周囲の家とあまり代わり映えしないよくある石造りの家だ。結婚を機に住み始めた家で、大分昔に建てられた家だったが、今のところ快適な生活を送れていた。今のような冬の時期は少々寒さを感じるが、それさえ耐えれば住みやすい家と言えた。


 道の先に自宅が見えてきて、カインツはその薄暗い外観を見上げる。と、一階の窓に柔らかな明かりがともっているのが見えた。こんな明け方近くの時間帯、妻は寝ているはずだがと首をかしげつつ、玄関の扉の前に立ったカインツは持っている鍵でその扉を開けた。


 小さな音を立てて扉を開くと、後ろ手で静かに閉めて、ゆっくり居間へ向かう。家の中は暖かかった。これをカインツは瞬時に暖炉の暖かさだと感じた。寝室は二階にあり、寝る時は一階の暖炉の火は必ず消すはずだったが、なぜか消されていないらしい。まさか消し忘れたなんてことがあるだろうかと思いながら居間をのぞいて、カインツは目を丸くした。


 揺らめいて燃える暖炉の火の前で、机に突っ伏している妻の姿があった。白い寝巻に手編みの肩掛けを巻き、両腕を枕にしてうつ伏せに座っている。


「カタリナ……?」


 カインツは妻の名を呼ぶ。だが何も反応がない。


「……カタリナ、カタリナ」


 今度は呼びながら肩を軽く揺すってみる。するとわずかに頭が動いた。


「ん……あ……ユリウス?」


 さらりと流れ落ちる長い金の髪の隙間から、眠そうな緑の瞳がのぞく。


「どうしてこんなところで寝ている。また体調を悪くするぞ」


「おかえりなさい。私、ずっと待っているつもりだったのに、いつの間にか寝てしまっていたのね……」


 乱れた髪を耳にかけながら、カタリナは上半身を起こしてカインツを見上げた。


「前に言ったじゃないか。遅くなったら先に寝ていていいと」


「そうだけど、こんなに遅いのは初めてだったから、何だか、すごく心配になって……」


「私のことより自分の体のほうを心配してくれ。……でも、その気持ちは嬉しいよ」


「じゃあ、ユリウスが帰ってくるまで、これからも起きていようかしら」


「それは駄目だ。起きているのは今回限りだぞ。いいな」


「ふふっ、わかりました」


 お茶目に微笑む妻の顔に、カインツの表情も思わず緩んだ。


 二人が出会ったのは六年前、カインツは友人の紹介でカタリナと知り合い、そこから付き合い始めた。お互い中流の出で、気持ちも意識もすぐに合うと、出会いからわずかな月日で結婚を約束する仲になった。しかし、カインツの両親はこれに反対した。一人息子であるカインツに対して、両親は普段からあれこれと口やかましくあったが、それは息子への愛情でもある。だから恋人と紹介したカタリナを見る目も、息子にふさわしいかの一点に集中していた。


 カタリナの性格は温厚で、容姿も整っていた。特に非の打ちどころはないように思えたが、だた一つだけ気にかかることがあった。それは生まれ付きの虚弱体質ということだった。小さい頃から何度も病を患い、ただの風邪を治すのも他の人より長引くのが常だった。意識を失い、生死の境をさまよったのも一度や二度ではない。そんな体の弱さも含めてカインツはカタリナを愛していたが、両親はそれを理由に結婚を反対した。体力がなければ子は産めず、それができない女は息子の妻とは認めないということだった。だが、カインツはそんなことにはこだわっておらず、両親を粘り強く説得したが、それが無理だとわかると、カタリナと共に駆け落ち同然に、ここバロッサの町に移り住んだのだった。


 夫婦になって五年、二人にはまだ子供がいない。カインツは二十八歳、カタリナは二十六歳とまだ若く、十分子を望める年齢ではあるが、カインツにその気はなかった。しかし本音を明かせば、カインツも自分の子というものを見てみたかったし、腕に抱いてもみたかったが、そこにカタリナの笑顔がなければそれも意味がないように思えた。カインツは子より何より、カタリナが側にいてくれること、幸せでいてくれることのほうを優先したかった。もし子を宿し、出産時の疲労に耐えられなかったら――それを想像すると、カインツは二人だけの生活で満足だった。子を望めばカタリナを苦しめ、最悪失うかもしれない。そんなことになるくらいなら、もう子供などいらないというのがカインツの思いだった。


「あら、濡れているわ。髪もこんなに……」


 椅子から立ち上がったカタリナは、カインツの肩や頭に触れて言った。


「雨はやんだと思っていたけど、まだ降っていたのね」


「まだ小雨がな」


「小雨? それにしては服まで染み込んでいるみたいだけど」


「ああ、これは任務の時に強い雨に降られてね……一応拭いたんだが」


「これじゃ体が冷えてしまうわ。着替えを持ってくるから、すぐに着替えて」


 ずり落ちた肩掛けを直しながら、カタリナは二階へ向かおうとする。


「いや、着替えはこっちでやるから、カタリナはそのまま休んでくれ」


「いいのよ、やらせて。実は、眠ったせいで少し目が覚めてしまって」


 カインツは呆れた笑みを返した。


「まったく、仕方がないな」


 にこりと笑ったカタリナは足早に二階へ上がると、着替えを抱えてすぐに下りてきた。


「はい、どうぞ。何か温かいものでも食べる? お腹が空いているなら作るけど」


「大丈夫だ。今は空いていないから」


 シャツとズボンを着替え終えて、カインツは濡れた服を浴室のかごに放り入れる。再び居間に戻ると、その壁に作られた小さな祭壇に向かい合い、両手を組み合わせて目を閉じた。


「今日も無事過ごせたこと、妻と共にいられる幸せを感謝いたします……」


 祈りを捧げる祭壇には、裾の長い衣を着た二人の男の像が置かれていた。どちらも片手に杖を持ち、頭には枝で編んだ冠が載っている。瓜二つな容姿を持つ二体はお互いの手を握り、祈るカインツを無表情に見つめている――これは、この世界を創ったとされる双子の神で、多くの民が昔から信じ、崇拝している双神だ。それはカインツも同じで、朝と夜に一度ずつ、こうして必ず祈りを捧げるのが習慣となっていた。ちなみに、この双神には名がなく、人々は呼ぶ時、そのまま神や双神と呼ぶが、この他に宗教が存在しないこの国では、神と言えばこの双子の神のことを必ず指す。


 祈りを終えたカインツに、カタリナが聞いた。


「ところで、今日はどうしてこんなにも遅かったの?」


「帰宅の直前に、偽者の排除任務が来てね……寝ないのか?」


 眠気の消えた緑の目で見つめてくる妻に、カインツは聞く。


「お話を聞かせて。もう少しいいでしょう?」


 完全に目が覚めたらしいカタリナに、寝室へ向かおうとする気配はなかった。いつも帰ってきたカインツに、その日の出来事を聞くカタリナではあったが、こんなに遅い時間でもそれは変わらないようだった。


「明日話すよ」


「今話して。お願い」


「大したことじゃないぞ」


「それでもいいわ」


 切望する妻に負けたカインツは、暖炉の前の椅子に座った。その隣にカタリナも、椅子を動かして身を寄せ合うように座った。


「体、冷えてないか?」


 カインツは寄り添うカタリナの腰に手を回しながら聞いた。


「大丈夫よ。聞かせて」


 微笑みを返す妻を見つめ、カインツは今夜の任務を振り返る。


「今回は南の田舎の村に偽者が現れてね、村の男だったんだが――」


 任務の様子を話すカインツに、カタリナはじっと集中しながら、時折驚いたり相槌を打ったりしつつ、耳を傾け続けた。


 カインツの肩書きは騎士である。正式にはバロッサ南西地区隊長で、一見立派な役職のようではあっても、この国には同じ肩書きの騎士が大勢おり、その中で彼らは末端に過ぎない。


 ここベルラント王国には、歴史ある騎士団が四つ存在する。その一つ、マイツェルト騎士団にカインツは所属している。そこでの地区隊長がどのくらいの位置にいるかと言えば、騎士団長、地方隊長、そして地区隊長という順だ。簡単に言えば三番目の地位ではあるが、各隊の細かな階級を含めれば、隊長と言えどもかなり下っ端になる。しかも地区隊長はその名の通り、地区ごとにいるため、大きな権限などはなく、実質その他大勢の雑兵に属している。だがたとえ末端でも、騎士団に所属していれば誰でも騎士と名乗れ、人々からもそう呼ばれ頼られる。それはひとえに、騎士団が創設された理念を今も変わらず引き継いでいるからだろう。


 その理念とは、この世界を創った双神に従い、双神の創った世界と安寧を守ること――それが騎士団のすべき役目だった。神のために献身的に働く騎士は、人々から敬われていた。そんな光景を幼い頃から見てきたカインツが騎士に憧れるのは、ごく自然だったのかもしれない。志を胸に騎士団に入団したのは、十六歳の時だった。


 普段の騎士の仕事は主に治安維持だが、他にも信者の保護や聖地の警備など、宗教に関する事柄は必ず騎士が担当する。しかしそれらは日常的なものではなく、特殊な任務であって、カインツのような末端の騎士の大半は地域の巡回で一日を終える。


 だが治安維持の中でも、時折重要な任務が発生することがあった。それが、偽者の排除だ。騎士団では昔からこれを重要視しており、偽者が現れたと知らせがあれば、真っ先に排除に向かうよう騎士は教えられていた。だからカインツも真夜中にもかかわらず出向いたわけなのだが。


 では、そもそも偽者とは何なのかと言えば、実は誰もわからない存在だった。ある日突然、誰かと同じ姿恰好で現れる、得体の知れないものとしか言いようがない。どこから生まれ、どこから来たのか、それすらもわかっていなかった。何せその瞬間を見た者がいないのだ。気付いた時にはそこにいるという、まったく不可解な存在だった。かなり古い文献にも偽者のことは記されているのだが、それから数百年経っている現在、その正体は今もって謎のままだった。


 もちろん、そんな謎を人間が放っておくわけもなく、長い歴史の中で数え切れない者が偽者の正体を追究しようと試みて、結局それはかなうことはなかったわけだが、それでもその努力からわかったことはあった。


 なぜ偽者は偽者と呼ばれるようになったのか。それは当人と容姿がまったく同じだからなのだが、ただ顔や背格好が同じだからだけではない。まずは服装だ。偽者は現れた時、当人と同じ服装をしている。大きさ、色、古さ、そのすべてが当人のものと同じだ。さらには服のほつれ方など、些細な箇所まで真似できているのだ。たとえ同じ服を買い揃えたとしても、そこまでそっくりに作り上げることは至難の業だろう。


 次に身体的特徴だ。髪や肌の色、目鼻立ちが同じなのは当然ながら、これは一体どうやったのかというところまで偽者は真似ている。たとえばほくろやあざだ。これは自分の意思で付けられるものではない。自然と肌に現れるものだが、偽者はそんなものまで真似ることができた。もちろん、それらが化粧や入れ墨でないことは言うまでもない。他には傷跡。古い新しいは関係なく、当人の肌に刻まれた傷跡を、偽者は自分の肌に再現する。血が滲んでいれば血を滲ませた傷を、治りかけていれば治りかけの傷を。それを、当人が負った傷の位置と寸分もたがわない箇所に刻んでいるのだ。普通なら不可能なことに思えるが、偽者はそんなことをやってのけている。


 しかし、それ以上に不可能なことまで偽者は真似ている。それは記憶だ。当人の生まれた時から現在までの、すべての記憶を偽者は持っているのだ。家族友人の名前や出生地から、家の間取りや趣味嗜好、一週間前の会話の内容まで把握している。それらを事前に調べ上げることはできなくもないだろうが、かなりの労力と時間がいるはずだ。だが、偽者の記憶はその程度では終わらない。当人の金庫の鍵のありかや、ひた隠しにしてきた秘密など、誰にも話していないことまで偽者は知っているのだ。それらをどのように知り得たのか、方法は未だに謎だ。


 昔の学者によってわかっていることはこういうことだけで、偽者の研究は実質そこで止まっていた。結局、偽者とは何なのかと問われれば、ある人間を正確に真似ようとする、複製生物というところだろうか。しかし、その真似る方法は人間離れしすぎており、なぜそんなことをするのかという目的もわからない。正体不明の存在は人々の不安をかき立てるには十分だった。


 四つの騎士団を束ねる双神騎士修道会は、偽者についての見解を出している。神の創った理に反するものは、この世界にいてはならない。人になりすましたところで、我らは騙されることはない。人心を惑わそうとする狡猾な悪魔は、ただちに排除されなければならない――要するに修道会は、偽者は自然に反する存在で、つまりそれは双神を真似ようとする悪魔だとし、排除することを決めたのだった。


 この見解は時を経た現在も人々に広く伝わっている。偽者は悪魔であり、その中には悪魔の魂が詰まっている――これが、偽者に対する人々の常識だった。騎士は修道会の見解に従い、偽者の排除を行っているわけだ。ちなみに、偽者のようにそっくりな双子は人間にも生まれるわけで、その場合は産婆が証人となり、役所から双子の証明書が与えられる。これは偽者と間違えられないための措置だ。双神と同じ双子は神に近いとされ、生まれるだけで周囲から喜ばれる存在でもある。騎士が排除任務をする時は、そんなことにも気を付けなければならない。


「――それで、ヘルベルトが残って見届けることになったんだよ」


 任務の出来事を話すカインツを、カタリナは優しい笑みを浮かべて聞いていた。


「そういう場合は普通、隊長のあなたが残るものではないの?」


「まあ、うーん……」


 カインツは額をぽりぽりとかくと、カタリナの顔をのぞき込んで聞いた。


「よく部下達にからかわれるんだ。隊長は奥さんがいないと何もできないとか、奥さんの元に帰れなくて隊長が苛立っているとか……。今夜もヘルベルトいわく、私はカタリナの元へ帰りたがっている顔をしていたらしい。そんな感情を表に出しているつもりはないんだが……」


 事実、あの雨の中、カインツは早く帰りたい気持ちはあったものの、それは帰宅する予定を偽者のせいで狂わされたからで、カタリナは関係ないものと考えていた。しかし、なぜ早く帰りたいかという理由を突き詰めれば、その先には愛するカタリナがいることをカインツもわかっているのだが、それと表情を読み取られるのはまた別の問題だとカインツは思っていた。自分としては任務の時は目の前のことに集中して、カタリナのことなど考えていないつもりだった。だから顔に出るはずもないのだ。それなのに部下達はカインツの気持ちをよく当てていた。おかげで愛妻家ということが知れ渡っているほどだ。


「これでは、任務に集中していないように見られてしまう。部下を率いる身として、どうすればいいのか……」


 悩んで目を伏せるカインツにカタリナは手を伸ばすと、その頬に触れて視線を自分に向けさせた。


「それは、皆さんの優しさよ、きっと」


 まばたきをするカインツにカタリナは笑みを浮かべて言う。


「部下の方々は、私の体のことについて知っているのでしょう?」


「ああ。前に一度、事情を話す時があったからな」


 以前カタリナは体調を崩し、数日寝込むことがあったのだが、カインツは妻を家に独りにさせていることを心配し、町を巡回中に無理を言って帰ったことがあった。その時に部下達にはカタリナの虚弱体質のことを説明していた。


「ユリウスが私のことを常に心配してくれていることを、皆さんはわかっているのよ。顔に出ているってからかいながらも、本当は気を遣ってくれているのだと思うわ」


「部下なりの気遣いってことか」


 カタリナは小さくうなずき、微笑む。


「だから、悩むほどのことではないわ」


 ふーむと唸ったカインツは、暖炉の火に照らされた石の壁を見つめた。


「しかし、気遣いとは言え、上官をからかうっていうのは何だか引っ掛かるな……」


「親しみがあるという証拠ではないかしら。もしくは、ユリウスへの嫉妬、とか?」


 これにカインツは納得したかのように笑いを漏らした。


「ふっ……なるほど、嫉妬か。ヘルベルトを始め、部下の大半はまだ独身だったな……そういうことか」


「ユリウス、これはあくまで想像よ? 本当に嫉妬なのかは――」


「いいや、そうに違いない。部下達は私達に嫉妬しているんだ。そうだとわかったら気分が軽くなった」


 カインツはにっこりと笑む。


「やっぱりカタリナと話してよかった」


「無理に話してもらったけど、役に立てたならよかったわ」


「それじゃあ、そろそろ休むとするか」


 椅子から立ち上がったカインツは暖炉に向かうと、燃えている薪を崩し、その上に灰をかぶせた。その途端赤く揺れる火は火の粉をわずかに舞い上がらせながら消え失せる。他に明かりのない部屋の中は瞬時に暗闇と静寂に包まれた。


「まだ目は覚めたままか?」


「いいえ。もう大丈夫……」


 カタリナはそう言いながら、肩掛けのかかる二の腕を寒そうにさする。


「冷えたか」


 カインツはおもむろにカタリナの手を握った。細くしなやかな手は、指先まで冷え切っていた。


「長話が過ぎたな……もう一度言うが、私の帰りを待つ必要はないからな。温かくして先に休んでいるんだ」


「わかったわ。じゃあ……一緒にこの手を温めてくれる?」


「カタリナがそう望むのなら、喜んで」


 握った手の甲に軽く口付けると、カインツはカタリナと共に二階の寝室へ向かう。窓の外は真夜中を過ぎて朝に近付いていたが、二人はこれから夢の中に入ろうとしていた。

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