月牙
明晩、青き雲の夢うつつ
わたしは嘘をみいだせず
暮れに帰郷を知らしめず
無闇な、がらんどうをたぐりよせ
めじりの見えぬたぬき草
縮まる捕獲にりんどうの
夢かたぬればたなびいて
阿修羅ざんまい、くだけゆく
あなたの背をわたしはみて
あなたの言葉をわたしは知らない
あなたの骨はわたしをさがさず
くり抜いたまぼろしに
終わりを告げる
ふきすさぶ
牧歌、静寂、ためらいに
あなたは何にとらわれる
月牙の誘いをお断り下さい
いみじくも、かしこまり
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