第4話
4話
◉相席
僕が1人飲み物を飲んでいると2人の白人が目に入った。
(あ、さっきの人だ。あの人達も回ってる。やっぱり娼婦だったのか)
背の低い子はまた僕を見つけたようだ。横目で見ながら通過する。僕はレストラン内の廊下側の端の席にいた。窓越しに彼女と目が合う。
(美しいなあ。ただひたすら美しい)女性って存在そのものが芸術な人がたまにいるけど彼女達もその類だと思った。
2周目。
(アレ?大きい子がいない。誰かに買われたのだろうか。それも納得だ。あれだけ美しければ)
小さい方の子が1人で歩いていた。
すると彼女はレストランの扉を開けて入って来たではないか。
(ん?疲れたのかな。そう言うこともあるか)
彼女は何か飲み物を注文する。すると何故だろう。こちらに来た。
トン
紙のコップにジュースが入っているものを僕のテーブルにおもむろに置く。
「ハアイ」
「え、はあい」
彼女は僕の向かいに座った。さも、ここで待ち合わせしてたかのように当たり前の様子で椅子にかけてきた。
なんだろう。わからないけどとにかく、美しい。
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