不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。

ちょす氏

異世界転移編

第1話 転移

初めましての方ははじめまして。作者太郎です。

この度はこの小説に足を運んでくださり誠にありがとうございます。

一応投稿頻度はなるべく週2程を予定していますが、確実ではありません。ご理解の程よろしくお願いします。


良かったら作品のフォローやいいね、感想とおレビューなどいただけると、作者は嬉しそうに踊りますのでぜひよろしくお願いします。


そして精鋭の皆さんはちょい久しぶりでございます!精鋭の皆さんにはお伝えすることが二つあります!

 文字数制限と実力不足(今もあんまり変わらない)で本当は最初の方から書きたかった技の描写や、言動や行動を少し追加しております。あとは最新話の辺りでチラッと名前が出ていた””本物””が選定した人物たちの閑話もちょいちょい出していく予定でもあるのでお見逃しなく!


二つ目ですが、後ほど精鋭様向け作品を公開する予定ですので、そちらもお楽しみに!うあるの貼り方がわからないので分かったら再度貼り付けます(笑)最新閑話一から閑話② this boy is a EVILまでの数話を投稿および、その続きと新たに”神門創一に捧ぐ短編エピソード”を2種製作途中で、現在8割ほど完成しています。流れが分かっている精鋭様の皆さんはきっとあ~と察していただけるかと思いますので、お待ちくださいませ!!!


精鋭様の皆様、そして新たに足を運んでいただいた皆様、今後もよろしくお願いいたします!





























---?


'ん?ここは何処だ?'

見える全てが真っ白い場所。足元を見ても真っ白。

全部白過ぎてなんだか怖くなるな。


'⋯⋯あれ?'

そう一言内心呟いた後、男は視線を軽く上げる。


そういえば、記憶が飛んでいるな~。

確か⋯⋯俺は少し前、学校に向かった所までは覚えているんだが。


「⋯⋯ん?」


気になった男は背後を見る。すると正面とは違って真っ白い空間ではなく、そこには青く綺麗な星が映っていた。


'え?あれ⋯⋯地球じゃないか?嘘だろ⋯⋯?'

じゃあここ何処だよ。

いや、もしかしたらなんかのドッキリとか⋯⋯。


『申し──』


 いや⋯⋯にしても状況があまりにもおかしすぎる。

どう考えてもあんなのがリアルに映るって現代技術で可能なのか?だとしたら──


「神門さん!!聞いてますか!?」

「えっ!?あ、すみません気付きませんでした」


 声の主は金髪の綺麗な女性。

絶世の美女⋯⋯と言われたら、きっとその言葉が似合う。

 そしてその絶世の美女が土下座をしていて、何かに怒りながら俺に何か言っている。

 この状況を考えている事に集中していた男は、その声に気付くのが遅れ、反射的に謝罪の言葉を発した。


「せっかく私が土下座をしていますのに!」


 絶世の美女は何故か怒り心頭。

こっちが下手に出てやってるのに──やたら上から目線。

あ?コイツはなんなんだ?なんでこんな上からなんだ?


「そりゃあそうですよ!女神ですからね!」


絶世の美女が胸をドンッ!と叩きながらドヤ顔で語っている。だが、全く何も揺れてはいない。

無いものは無いもん──


「聞こえてますからね!神門さん!」


男が心の内で発していると、食い気味に怒鳴ってくる絶世の美女。


'え?なんで?'

なんで会話が成立しているんだ?おかしくないか?


「あなたの目の前には女神がいるんですよ?そりゃあ⋯⋯心の声くらいは聞こえますよ!」


'⋯⋯え?女神?'

 まぁ確かに女神といえば、少し前にハマって死ぬほど読み漁った小説に酷似しているな。

だとしたらここは──。


神門と呼ばれた男は状況を察し、真剣な眼差しへとすぐに切り替わった。


「と、そんな事より神門創一さん──この度は誠に申し訳ございませんでしたァァッ!!」


今の所自称女神と言い張る絶世の美女は、そう言った後──日本人である俺でも綺麗だな〜と思う程、綺麗な土下座をしていた。


 ドヤ顔でさっきまで話していたのに、急に土下座⋯⋯。

今の時代は女神様でもやるんだな〜。

中々神様も大変な時代なんじゃないだろうか。


すると男の心の声が聞こえたのか、自称女神様が真剣な目つきで話し始めた。


「普段は絶対しませんが、今回は事情が事情ですので」

「なるほど⋯⋯。ん?てことはつまり、自称女神様の事情で俺は死んだってことか?」


 なるべく丁寧に、自称女神様が気にしない程度の落ち着いた口調で男が返事を返す。

 すると自称女神様は⋯⋯男に呆れているのか、それとも驚いているのか分からない絶妙な表情で話し出した。


「なんか、他の人と違って飲み込みがある意味早いですね⋯⋯」

「⋯⋯?どういう事だ?他の人?」

「桐皇高校2年6組の皆さんです」


'⋯⋯ん?あっ!'

頭の中にあった記憶が少しずつ断片的に思い出していく。


「えーと、確か⋯⋯!!あ、思い出した!教室の入口開けたら光ってて、気付いたらここに居たんだっけ?」

「そうです!本来ならば⋯⋯あのクラスの皆さんを転移させる予定だったんですけど⋯⋯ね?

 転移する直前に、神門さんがドアを開いて片足入れたタイミングで転移しちゃったので、そのまま半分無くなってしまいましたキラッ☆(ゝω・)V」


'いや、それどう考えても笑い事じゃないだろ⋯⋯'

というか半分無くなったって──どうやったら●●●●●●そうなるんだ?


 内心俺は色々考えたが、このままでは埒が明かない為、女神のテンションについては行けないが⋯⋯そのまま話を進める。


「まぁ⋯⋯それで?神様も予想外でこうなったと?」

「そういう事です!理解が早くて助かります!」


ほう、なるほどな?神様でもこうなるってマジで世の中分からん事ばっかりだな。


「なるほど?となれば⋯⋯つまりこのまま天国に?」

「いやいや!そんなことは無いです!」


 ナイナイと片手で横に残像が残るくらいの速さで振っている。軽く創一はそれにドン引きしていたが、平静を装ったまま話を続けた。


「ん?つまり?どういう事だ?」

「クラスの皆さんが転移した所に、神門さんも転移させることが出来ます!今回事情が事情ですので、女神パワーも今ならなんとおまけでついてきますよー!☆」


 自称女神は左手を瞳に沿わせ、当てながらピースをしている。時代が少し違うんじゃなかろうか。まるでプリクラを取るときのJKそのものじゃないか。


'なるほど'

女神パワーはわからんが、とりあえず──俺はまだ生きていられる⋯⋯という訳か。


「おー!嬉しいなー!●●●●●●嬉しい●●●が、転移先ってどんな所なんだろうか?」

「はい!レイアースという星ですね!神門さんもご存じ⋯⋯剣と魔法の世界です!」


自称女神様は創一の目の前でエア剣を「ふんふんふん〜」と剣を握るには小さく、鍛えられていない華奢なその体格で可愛くチャンバラをしている。創一はその姿を他所に、真剣に自分の選択を考えていた。


「なるほど⋯⋯てことは、モンスターなんかも勿論いるってことか」

「もちのろん!です☆」


'なんか懐かしい言い方するな'

創一は可笑しくなって軽く口角が上がる。


すると見ていた自称女神が、笑う創一に話しかけた。


「神門さんが見てたテレビを一緒に観てたので☆」

「ん?どういう事だ?」


 疑問に思った創一が神様に聞くと──しまったと目を泳がせながらなかったことにしようと背を向けていた。

その反応を見た創一が怪訝な眼差しを向けながら更に詰める。


「え?いやー?なんでもないですよ!」

「く わ し く お し え ろ!」

「これでも女神なんですよ?神門さん?さすが迫られるとその〜⋯⋯」


 自称女神は顔を紅く染めながら恥ずかしそうに創一を見上げる。


「ん?」

「神門さん⋯⋯あなた、自分の顔を理解してますか!?」


創一は「なるほど」と目を細める。


「あー、そんなに良くないってことか?」

「逆!ですっっ!」

「良いって事か?」

「そんなハッキリ言わないでください!なんか言ってる、こっちが恥ずかしいじゃないですか!」


自称女神は我慢の限界の様子でオタクのように早口で創一に言葉を返した。あまりに早く、上擦った声、創一も段々と恥ずかしさと自分は何やってるんだという謎の感情が渦巻き、思わず頭を掻いた。


「そ、それは失礼した」


創一からは一言謝罪の言葉が漏れ、女神も更に恥ずかしくなってプイッと顔を背けた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る