039 電話ボックス

 昨今電話ボックスどころか公衆電話自体見なくなったという方も多いだろう

 もちろん私もそれを感じてはいるのだが私の知る場所に一か所だけ小奇麗な電話ボックスがあるのだ

 その珍しい電話ボックスを私はいつも外から眺める

 誰かが入っているところは見たことがない

 現代人は皆スマホを持っているのだから当たり前だ

 余りにも誰かが使っているところを見ないので

 私は魔が指して用もないのにその電話ボックスの中へと入ってしまったのだ

 電話ボックスに入ったのだから電話をかけるべきだろう

 だから私は10円玉をいれて電話をしてみることにした

 とりあえず自宅へとかけてみる

 だが繋がらなかった

 その理由はわからない

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る