Difity to Destiny ~少女は神をも殴り飛ばす~
正体不明
第1話 ちょっとした背景説明【三人称視点】
1話目だけ硬い感じで書いています。
読み飛ばしても全然大丈夫です!!
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20XX年XX月XX日、一つのVRゲームの正式サービスが開始された。
そのゲームの名は【Defity to Destiny】。
「従来のゲームと比べて格段に高性能なサーバーや管理AIを使うことによって数え切れない程のスキル、高解像度の世界、感情表現豊かなNPC、そしてプレイヤーズメイドの装備を実装することが出来た」という運営からの触れ込みによって発売どころかベータテストすらまだなのに掲示板が設置されるほどであった。
補足しておくと、他のゲームにおいてプレイヤーズメイドの装備はそれぞれ違う見た目、性能をしていたため鯖落ちが頻発し今ではほぼ実装されていなかった。
そういった事情もあり別ゲーで生産職をメインでやっている者は特に沸き立っていた。
ゲーム内容も非常に自由度が高く勇者にも魔王になれる。
あるいは一般人に紛れ生活することも。
自分がやりたいことを縛られることなく出来るのだ。
しかし、自由度の途方もない高さは逆に何をすればいいのか分からないという批判もありベータテスターの間では賛否両論に別れた。
更に、そこで運営からのメッセージが投下される。
「拝啓クソゲーマー共。このゲームのタイトルは【Defity to Destiny】だ。和訳すると運命への反逆者だな。
お前達クソゲーマー共には俺たち運営チームの予想をいい意味でも悪い意味でも超えてもらいたい。
俺たちのアップデート次第でお前らの運命が左右されるんだよ。
そう、運命だ。言うなれば俺たちが悪ぅーい魔王でプレイヤーが運命に逆らう英雄ってトコか。
まあ、お前ら如きに出来るとも思わねえが、楽しみにしてるぜ。敬具」
これによってネット上、学校、飲み屋などあらゆる場所で対立していたプレイヤー達は運営に反感を覚えた。
「そこまで言うならやってやろうじゃないか」
そう思う人が日本中に溢れた。
この物語はそんな背景など知らない少女から始まる。
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